第9話では、桶狭間の戦いによって井伊家の危機が訪れてしまいました。
ですが、直親に子供が出来た事で、明るい兆しが・・・と思ったのもつかの間、なんと小野政次が奥山朝利を斬ったと言いました。
またもや、井伊家の悲劇に繋がるんでしょうか?
各話のあらすじ(ネタバレ)については、こちらからどうぞ! ↓
2017年大河ドラマ【おんな城主直虎】あらすじ(ネタバレ)感想!
目次
第10話『走れ竜宮小僧』あらすじ(ネタバレ)!
政次の腕の傷の手当をしながら、事の次第を聞かされた次郎は、迷う事無く言い切った。
『直親に正直に言え。それ以外に道は・・・・』
首を横に振り政次が、力無く言い切った。
『義理とはいえ、小野はまたあいつの父を奪った事になったのだぞ。いくらなんでも許すと思うか。』
『しばし、ここに隠れておれ。この件は、我がなんとかする。これは、竜宮小僧の努めじゃ。』
と次郎は言った。
井伊家内は騒然となった。
更に、政次が自邸に戻っていないので騒ぎは大きくなった。
『仇を討ってくださいませ!』
しのが叫ぶ。
『怪我をしている者を襲うなど卑怯千万にございまする!父上が何をしたというのです!』
孫一郎が言った。
直親は、一同と向き合った。
そこには、中野直由、新野左馬助、奥山孫一郎がいた。
『しかしながら、何ゆえ但馬は奥山殿を。』
『父は、但馬の乗っ取りを疑っておりました。諭しているうちに、討たれたに違いありませぬ。』
『しかし、但馬が討ったという確たる証も・・・・。』
そう言う左馬助に、直由が
『逃げたという事が何よりの証にござろう。小野は言わずと知れた獅子身中の虫。今川が倒れた今こそ、成敗の時にござる。』
と言った。
そこに家人の声がした。
『小野の、名代の方がおいででございます。』
そこには、直盛の亡き後に出家し、尼僧・佑椿尼となった千賀に付き添われた、小野玄蕃の妻・なつが、いた。
兄の孫一郎がいきりたつ。
『なつ、何ゆえ・・・・父上が殺されたのじゃぞ!それを小野の名代とは・・・。』
佑椿尼にうながされ、なつが静かに言った。
『事の起こりは、私が小野から戻りたくないと、わがままを申し上げた事にございます。』
そうして、父の朝利がそれを認めなかった事、井伊の者達を繋ぐ架け橋になって欲しいと言った直盛の言葉を皆に伝えた。
『皆様には、どうか亥之助の事もお考え頂きとう存じます。』
そう言ったのは、佑椿尼だ。
皆が、はっとした。
奥山が小野を討てば父の家と母の家が殺し合う事になる・・・・。
『しかし、小野が父を殺したは事実。何のおとがめも無しというにはあまりにも!』
孫一郎が言う。
そして、直親は静かに言った。
『但馬は抜いておりませぬ。舅殿が刺されておったのは己の脇差でございました。』
『父から抜き取ったのでしょう!』
しかし、刀の傷が壁の低い所や床等、脚の悪い奥山が刀を振り回して出来た刀傷だという事を直親が説明した。
『但馬は、身を守る為に仕方なく、刺してしまったのだと思われます。仇を討てぬのは惜しいですが、これを咎める事もまた出来ぬと、それがしは存じまする。』
その後、直親は龍潭寺に向かった。
やはり、思った場所に政次はいた。
『やはり、ここか。』
涸れ井戸にいた政次に直親が声をかけた。
政次が、ぎくりとした顔で振り返り、一礼した。
『なつから聞きました。それがしのかばいたてをしてくださったそうで・・・。』
『俺は信じたぞ、鶴。これで、検地の時の借りは返したからな。』
『亀・・・。』
政次も、また昔の呼び方をした。
『義父上を・・・・済まなかった・・・。』
『・・・・俺だって、ああする。』
それだけ言い、直親は歩き出した。
次郎は、なおも動いた。
政次が朝利の怨霊を恐れて写経を始めたという噂を振りまいた。
そして、次郎は政次に写経を勧めた。
成仏していない朝利に恐れ、心を入れ替えたと皆が、噂した。
そうして、あの事件への遺恨は、しだいに薄らいでいった。
虎松誕生
永禄四(1561)年が開け、直親としのの子が誕生した。
『お前は、虎松じゃ。勇ましい!良い名であろう!』
赤子を抱いた直平が叫ぶ。
この宴席には遅れて政次も顔を出した。
祝の品として持参したのは、井伊家の所領に関する覚書きだった。
それは、かつて父の政直が今川家の下知という形で直親の父・直満から奪い取っていたものだ。
『全て、虎松に返上すると申すのか。』
仰天する直平に政次は
『はい。天文十三年の井伊に戻したく存じます。』
と言った。
直満が駿府で討たれ、政直の謀略が疑われた年だ。
亀と鶴だった頃の友情を取り戻したいという政次の意志を直親は感じた。
そして龍潭寺では、小さな奇跡が起こった。
虎松の誕生を聞いた次郎が、井戸に向かって手を合わせていた。
かすかな気配がした次郎は、井戸に石を落としてみた。
すると、水音がした。
涸れていたはずの井戸に再び水が湧き出したのだ。
『これは、ご初代様が虎松の誕生を祝ってくださっている。虎松はきっと井伊を蘇らせる男になるのじゃ。』
瀬名の危機
駿府の今川家では『桶狭間の戦い』の後、織田と戦っていたはずの松平元康が突如反旗を翻し、今川方の城に襲いかかってきた。
三河の国衆らは、次々に松平側に寝返り、永禄五(1562)年には、元康と織田信長の間に同盟が締結された。
激怒した今川氏真は、松平方に走った国衆の妻子らを捕らえ、見せしめの処刑を行った。
今川に残ったままの元康の妻・瀬名と2人の子に命の危機が迫っていた。
・・・そうして一年が経った。
瀬名親子については、何の音沙汰も無い。
そんな瀬名と佐名を次郎は心配していた。
『和尚様は、心配ではないのですか!また佐名おば上を見捨てるのですか!』
『そんなこたぁ、お前に言われずとも解っとる!』
南渓が言い返す。
次郎にとっては、瀬名はこの世でたった1人のおなごの友だ。
むざむざ死なせる訳にはいかない。
そうだ!
手短に旅装を整え、次郎は寺を抜け出した。
次郎は以前、力を貸してくれた氏真の祖母、寿桂尼の元を訪れた。
『瀬名の事は、聞き入れぬ。』
そう言う寿桂尼に次郎は平伏して懇願した。
『これにお目通し下さい。夫はどうあれ、瀬名様は、今川を心から思っておいでです。どうか!』
と、以前瀬名が送ってよこした手紙を差し出した。
その時、急な知らせが入った。
『上ノ郷城が松平の手に落ち、城主の鵜殿長照様は自害して果てられたとのこと!』
寿桂尼の顔がゆがみ、冷たい声で
『長照はわが孫じゃ。そなたもせっかく来た事じゃ。瀬名に引導を渡して帰れ。』
そうして次郎は、館の奥の一室に入れられた。
『そなたは・・・おとわ、次郎・・・様?』
そこにいたのは、友である瀬名だ。
『瀬名様、命乞いに来たのじゃ。』
次郎は、身を起こし瀬名の手を取って言った。
『私の為に来てくださる方がおるなど・・・・』
目に涙がみるみる溜まる。
そして、からりと襖が開くと老臣が現れた。
『明日、龍泉寺にて、ご自害頂く事と相成りました。』
『お待ちくだされ!竹千代と亀姫だけはどうか。どうか、お慈悲を!』
瀬名のその手は振り払われ、襖がピシャリと閉じた。
泣き崩れる友の姿を次郎は為す術もなく見ていた。
第10話『走れ竜宮小僧』放送終了後の感想!
さて、今回は政次が奥山朝利を斬った騒動から始まりました。
でも、次郎のおかげでなんとか治まりました。
しかし、次郎から奥山朝利の幽霊話聞かされて、ちょっと信じてるやん。っていう雰囲気の政次は可愛かったです。
それと、直親の気持ちはどんなだったんだろ?と思いました。
ただ、自分のお父さんじゃないからね~。
まだ、落ち着いた気持ちで対処出来たのかも・・・と思ったりします。
しのは、自分の父親だから、そりゃ許せない気持ちや、怒りもあって当然なんだけどね・・・
『仇を取ってくださいませ!』って叫ぶ、しのを見ていて。。。
なんでしょうね?
なんかムカつく。。。。って思っちゃいました。
しのさんごめんなさいね。(._.)
それと毎回気になるのは、前田吟さん演じる井伊直平。
今回の井伊直平ポイントは、虎松が生まれた時!
抱っこしながら、あんな大声出したらあかんやん!
赤ちゃん、そら泣くわ。。。
でも、あの豪快な雰囲気がいいんやけどね。
それと、今回の昊天はどないしたんでしょう!(*_*)
急に南渓和尚のモノマネ?
急過ぎるからこっちは、ただただびっくりしただけやん。
そして今回の直親&次郎法師のシーン。
直親が次郎に
『おとわの望みは何じゃ?』
と言われて、次郎は
『今日の様な日が続く様に井伊を守って欲しい。』
って言ってたけど、本当は、
『直親と一緒になりたかった。』
って言いたかったんじゃないの?って思いました。
でも、そう感じた方も多かったんじゃないでしょうか?
しかし、三浦春馬さんの笑顔が爽やか過ぎて、ちょっと不自然な気もするけど。。。^^;
そして最後は次郎の命乞いで終わり・・・・という感じでしたけど、私はとにかく傑山が気になりました。
門のとこで、えらい待ってはったんやろなぁと・・・
【おんな城主直虎】せなは松平元康に見捨てられる?何故今川の人質だったの?
今回は、この2人の爽やか画像も入れときましょ♡
画像引用元:https://www.instagram.com/p/BRiaElsgBpeIB6XTXnq2da0YPsYpfz2QAde0RY0/