前回、直虎は龍雲丸に『われのものになれ!』なんて、酔っていたとはいえ、凄い事を言ってましたね~。
直親と龍雲丸が、すっかりかぶってしまっている直虎。
う~ん、見た目には似てないけどなぁ・・・
さて、これから直虎と龍雲丸はどうなっていくのでしょうか?
目次
第23話『盗賊は二度仏を盗む』あらすじ(ネタバレ)!
翌朝、小野の屋敷に近藤が訪れた。
『菩提寺の本尊が盗まれた・・・?』
そう問いただす政次に近藤が言った。
『はい。それで盗人を捜しておりましたところ、捨て置けぬ噂を一つ耳にいたしましてな。』
含みのある目つきで近藤が続けた。
『井伊様が、わが領内より木を盗んだ賊を罰するどころか手懐け囲っておると。家老はご存知ありませぬか?』
『あいにく、私は賊の顔を確かめる折もございませんでしたゆえ。』
『密かに確かめましたところ、まず間違いござらぬかと。』
政次は、昨夜の直虎と龍雲丸の姿がよぎった。
『・・・・・お腹立ちは、もっともにございます。すぐに賊を引き渡すよう手配致しましょう。』
直虎は二日酔いでひどい頭痛だった。
『・・・・・家来とはなんの話じゃ?』
そう直虎から聞かれた六左衛門が言った。
『昨夜、頭に家来になれとしつこく迫っておられたではないですか。』
『・・・・他に何かおかしなことを言わなんだか?』
『何ゆえか存じませぬが、どこかに隠し子はおらぬかと執拗に聞いておられました。』
直虎は、全身から血の気が引く様な気がした。
そこへ、近藤を連れた政次がやってきた。
『寺からご本尊が盗まれたとの知らせを受け、つきましてはこちらで山仕事をしておるものたちをあらためとうござる。』
言いがかりだ。
直虎は、直感した。
『かの者達が盗んだとでも申されるのか?』
『井伊様は、あの時の賊を処罰もせず、事もあろうに手なずけ囲うておられると。』
『もう、あの者達は以前の様な盗みはせぬ!』
語るに落ちるとは、この事だ。
『では、やはりあの者達を囲うておられたと。』
直虎は、口ごもる。
『われらは、木を盗まれ、本尊まで盗まれたのでございます!これ以上、当家をむげになさるおつもりなら、こちらにも考えがございまするぞ!』
言いがかりである事が感じ取れた。
が、龍雲丸を処罰していないのは事実だ。
『近藤殿の訴えは理が通っておりまする。その者達を引き渡すという事でよろしゅうございますか?』
政次が問うた。
『・・・・引き渡そう。連れて行かれるがよい。』
直虎は追い詰められ、そう答えた。
政次と近藤が姿を消すのを待ち、直虎は早口で直之に命じた。
『あの者達は馬の通る道を行く。川べりを行き、先回りせよ。急げ!頭達を逃がせ!』
その後、戻ってきた直之は明るく言った。
『さすがは盗賊上がり。異変を察し、一足先に逃げたようにございます。』
『そうか、逃げおおせただけでも、上々とせねばならぬの。』
直虎は、己に言い聞かせる様につぶやいた。
本尊がもう一度盗まれる
ある提案が南渓から出された。
それは、近藤の菩提寺に本尊の代わりを寄進たらどうか、という。
『・・・・何ゆえ、寄進などせねばならぬのですか。』
『あの者達が、本尊を盗んだのであろう?』
『盗んでおりませぬ。』
いきり立つ直虎に、南渓がやんわり言った。
『近藤側の咎人でもあった者を勝手に裁いたわけじゃ。ご本尊を贈り、うやむやにしたらどうじゃ。頭を下げるのも当主の役目じゃぞ。』
不本意ではあるが、直虎は南渓に連れられ、近藤の菩提寺に和解に赴く事になった。
『ご本尊がたやすく取り替えが利くなどとは、思うていただきとうはござりませぬがな。』
『それはもう、承知致しております。ちなみに、こちらのご本尊はどなたが。』
南渓の問いに、今度は寺の住職が答えた。
『康久仏師作のお釈迦様にてございまする。』
『僧らは、さぞ、心を痛めておりましょうな。』
と、南渓は言った。
それを聞いた近藤が皮肉な口調で言う。
『あの賊めらをさっさとご処罰頂ければかような事にもなりませなんだものを。』
口惜しさをこらえ、直虎は南渓に言われた通り頭を下げた。
『われが至らぬばかりに、騒動を引き起こした。まことにすまなかった。』
すると、近藤は急にバツが悪くなった様だ。
『お顔をお上げ下さいませ。それがしは、お分かり頂ければそれで。』
そうじゃ、と、南渓が和尚を見た。
『ご本尊が祭られておったところを拝見したい。大きさを測っておきたいのじゃ。』
そして直虎達は和尚に案内され、厨子の扉を開いて本尊があった場所を見ると、そこには消えたはずの本尊が鎮座していたのである。
『はて、本尊はおらぬ様になられたのでは?』
『いや、その。お、おかしゅうございますな。』
『こ、これは本尊ではない。別のものを置かせたのであろう。そう言うておられたではないか!』
と、慌てた調子で近藤が言った。
すると、それに合わせる様に和尚が言った。
『ああ、あっ、今朝!代わりのご本尊をお納めしてございまする。』
直虎にも筋書きが見えてきた。
南渓は仏像の背に彫られた康久仏師の銘を皆に示して、身を硬くする近藤に笑いかけた。
『ご本尊様が、己で戻ってこられたのでございますな。思うに、これは仏の御心ではござりませぬか。もう、ここらで納めよと。すべてお見通しだぞと。』
その帰り道、南渓の話を聞き、直虎は仰天した。
先夜、龍雲丸が南渓の部屋に忍んで、今日の策を考えたというのだ。
自分は盗んでいないのを証明するため、龍雲丸が考えたらしい。
本尊が盗まれていないなら、そのままになっているはずだ。
きっと本尊を動かすなど、畏れ多いと考えるはずだからだ。
だが、南渓が寺に行くとなれば本尊を確認される可能性がある。
そうすると、その間だけは隠すだろう。
龍雲丸は、本尊が移される様子をこっそり見張り、直虎達が話をしている間に隠された場所から本尊を盗み出し、元通りにした。
『・・・・盗人にしか考えつかぬ話ですな。』
『これで、近藤も大人しくしておるであろう。』
『しかし、頭達はもう、井伊には戻ってこぬでしょうね。』
と言った直虎の背後に龍雲丸がいた。
直虎はびっくりして飛び上がった。
『頭、殿がの、お主らは井伊に戻ってくるのかと聞いておるのじゃが。』
南渓の問いに龍雲丸が答えた。
『でなきゃ、こんな七面倒くせぇ事しませんでしょう。戻らねば銭も受け取れませぬし。』
直虎は胸がいっぱいで言葉が出ない。
『それに、俺らはやってないと言ってくれたそうじゃねえですか。じゃあ、やってないって見せつけてやんねぇと。尼小僧様が嘘ついた事になっちまいまさぁ。』
泣き笑いの顔で直虎は龍雲丸を見つめた。
井伊家の家来衆
男たちが山に戻ってきた。
春になったら別の役目を・・・と考えていた直虎に、直之が思いがけない事を言った。
『井伊であの者達を召し抱えるというお話は?』
『そなた、あの者らに怒っておったではないか。』
『つきおうてみれば気の良い輩ですし、腕も立てば技もある。それがしは、あの者達を井伊を守る家来衆にいたしとうございます。』
それを聞いていた六左衛門が言った。
『しかし、但馬はどう言うかの。』
そして六左衛門は、政次と近藤が龍雲丸達の小屋を訪れようとした時、事前に追ってが来る事を知らせてくれた女人がいたと龍雲丸達から聞かされたという。
『それがどうも、人相を聞くとなつ、なのではないかと・・・』
直虎は、あっと声を上げそうになった。
『ひょっとして、但馬殿は引き渡すフリをしながら、その裏で、あの者達を逃したのではないかと・・・』
そう言う六左衛門に直之が言った。
『さような事があるか。なつ殿が話を漏れ聞き、あわれと思い走ってくださったのであろう。』
『そうなのですかねぇ・・・あの、直虎様?』
『あ、どうせ、その様なところじゃろうな。』
口では、直之に同調しつつ、心では六左衛門の言う通りだろうと確信していた。
どうやら政次は、近藤が屋敷に訪ねて来たと聞き、あらかじめなつに指示をしておいたのだ。
『私が、おかしな咳をしたら、あの者達に逃げる様、伝えてくれ。』
そして近藤との話の最中、政次は途中で大きく咳込み、廊下のなつに聞こえる様に合図をした。
『どうやら、まことに風邪を引いてしまった様だ。あまり寄らぬ方がよいぞ。』
直虎は小野の屋敷へ急いだ。
そして、政次に問いただした。
『引き渡してしまえば、殿がたまた大騒ぎされましょう。それが面倒であったまで。』
『では、あの者達を召し抱えるのには反対か?』
『すでに、心は決まっておられましょう。』
『そんな事はない。こたびの事については、政次の考えに従う。・・・・・政次が誰よりも井伊の事を考えてくれておるのは明らかじゃ。』
『・・・・反対は致しませぬ。ただ、あの者達を井伊の為に使うのはよろしゅうございます。ですが、あの者達の為に井伊を使わぬよう。』
『・・・・分かった。』
廊下で二人の話を聞いていたなつは、なんだかもう途方にくれた様な気持ちになるのだった。
そして直虎は、井伊家の意向として、皆をまとめて家来にしたい旨を龍雲丸に申し出た。
『良かったら考えてみてくれぬか。返事は銭を渡す時でよいゆえ。』
龍雲丸は、数人の手下を従え、居館に現れた。
にこやかな笑いを浮かべている男たちの顔を見て、直虎は話が受け入れられたと直感した。
そして、銭を受け取る龍雲丸に直虎が言った。
『当家への奉公の件じゃが。返事は。』
『・・・・断りまさぁ。』
井伊家の面々も、更に手下達もうろたえた。
『こ、断るって・・』
『侍になるんじゃなかったんですかい!』
ゴクウや力也達も龍雲丸に疑問を投げかけた。
『てめえらが、なる分には止めねえよ。ただ、俺は・・・・やっぱり、武家勤めはできねぇわ。』
『何ゆえじゃ。訳は!』
そう迫る直虎達に龍雲丸は、のほほんと答えた。
『そりゃあ、空に雲があったからでさ・・・』
訳が分からない。
『さようにふざけた言い草が通ると思うておるのか!』
直之が怒鳴る。
『やはり、柄じゃねえと思うんでさぁ。んじゃ。』
そう言って去って行く龍雲丸をカジ、モグラ、力也、ゴクウも慌てて追いかけていく。
直虎は、その姿をただ呆然と見送るしかなかった。
柳楽優弥【おんな城主直虎】龍雲丸のオリジナルキャラで大河初出演!
【おんな城主直虎】第24話『さよならだけが人生か?』あらすじと感想!
第23話『盗賊は二度仏を盗む』放送終了後の感想!
今回は、近藤康用の登場シーンが多くて、怖かったわぁ・・・^^;
特にアップになると、かなり怖いっちゅーねん。。。
しかし、近藤の屋敷でご本尊が戻っていて、南渓和尚が『お見通し』って言った時、スッとしたわ~。
ざまあカンカン、もじゃ近!てな感じ!
しかし、最初は龍雲丸達を逃したのは『なつ』だと知らず、直之が『さすが、盗賊!察した様で逃げました。』なんつー言葉を、直虎は即、信じるんや?と思って、ちょっとびっくりしましたけどね。
普通、『誰かから聞いたから逃げたのか?』って、逆に察するけど。。。^^;
それと、近藤の屋敷からの帰りに『井伊に戻ってくるのか?』の質問を龍雲丸にしてる時、直虎の顔は・・・恋してるね!って感じやったわぁ。♡
南渓和尚も『じゃ、後は若い2人で。』なんて言いそうな雰囲気やったし。
しかしラブラブ感満載やったなぁ。
ちゅーか、若い2人じゃないか・・・^^;
それとは別で、なんか今回は、政次となつがお似合いに見えたなぁ。
今回感じたのは、『なつは政次に恋してんで~!』って感じたなぁ・・・
ま、そう見えただけで、そんな事になったらややこしいんやろけど・・・
しかし、政次の本心がどないやねん!って感じやけどね。
なつといるところでの表情は、なんとなく、なつにも少し恋愛的な感情ある?なんて思ったりする顔も気になる。
(ま、違うけど・・)
でも、やっぱ直虎と龍雲丸がお近づきになる話には、顔が曇るね~。政やん。
直虎が龍雲丸にふられ、思わず口元が緩んでしまう政次です。
どうぞお納めください。
#おんな城主直虎 pic.twitter.com/cYOA8M7AI4— いろは猫 (@iroha_cats) 2017年6月11日
そうそう、コレコレっ!
ここでも、表情での演技が凄すぎ~!
さすが高橋一生!
私個人としては、歴史的なお話とはちょっと違った内容にしてほしいなぁって思う。
直虎と龍雲丸とのドキドキをもっと増やして、かつ、政次もライバル的な感じで直虎を取り合う!で、歴史上では直虎は独身で、恋愛もなかったみたいやけど、大河ドラマでは途中、龍雲丸と両思いになるも、最後は政次と結婚。みたいな感じ~♡
きゃ~!ええかも!
・・・と、まず無いね。。。^^;
しかし、龍雲丸が空を見上げた時の龍!
あんな綺麗な龍は、まずないやろ。
もうちょっと、濁してくれな、逆にリアル感なかったわぁ・・・
今日の回はもう、龍雲丸の
「それは、空に雲があったからでさぁ。」
に尽きたな。
雲を見るまでは直虎に仕える気だったのが、見た瞬間気が変わったのかも。#おんな城主直虎 pic.twitter.com/3xTQ22Uwob— アキム (@singbe) 2017年6月11日
でもねー、今回は龍雲丸役の柳楽優弥さんが、めちゃくちゃカッコよく見えたわ~。
あんなにカッコよかったっけ?
だんだん、良い俳優さんになってはるわーって感じ。
本日は車の中から
直虎スカジャンを着て番宣 ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
あと1時間でヤギヤギナイト始まるよー!!🐐🌙 pic.twitter.com/Z0fQZGFKEw— [公式]柳楽優弥スタッフ (@ichigoichie_yy) 2017年6月11日
さて、次回は海老蔵さん演じる織田信長登場やわ~!
なんか怖そうやったなぁ。。。^^;
市川海老蔵【おんな城主直虎】織田信長キャストに決定!いつ登場するのか?