2017年大河ドラマ『おんな城主直虎』の主人公、井伊直虎という人物はあまりメジャーではありません。
もちろん、井伊直虎に関する史料も少なく、男性説まで飛び出しています。
今回は、そんな井伊直虎についての逸話の中でも、生涯独身を貫いたという事に焦点を当ててみたいと思います。
目次
井伊直虎が出家したのは何故?
2017年の大河ドラマのタイトルは、『おんな城主直虎』ですね。
そのタイトル通り、井伊直虎は名前こそ男の様ですが、実は女性でありながら当主として活躍した人生を描いたお話です。
ポイントは、何故女性である井伊直虎が当主として城を守っていかなければならなかったのか?
井伊直虎の人生は、波乱に満ちたものでした。
井伊直虎の人生はこちらから確認出来ます。 ↓
大河ドラマ【おんな城主直虎】最終回までのあらすじ(ネタバレ)!
まず、井伊直虎が出家した事についてですが、直虎に関しての史料は少ないですし、歴史というものは諸説が入り乱れるといった事はよくあります。
その出家した理由として挙げられる内容としては、井伊直親が行方不明となって死んでしまった。という話を信じ、井伊直虎が自ら出家したいと言った。という説と、いずれは井伊家の当主とさせる為に、両親が出家させる期間を作ったという説もある様です。
この辺りを大河ドラマでは、どの様な物語になっているのか見ものです。
とにかく、出家したという事は大きな理由があったからに違いないはずです。
個人的な意見としては、井伊直虎が自ら出家したいと言ったのでは?という思いがあります。
両親が出家させるという話は、どの様な理由から?と考えるからです。
いずれは当主になるかもしれないので、それまで修行させるという事でしょうか?
修行なら、出家させなくても出来るのでは?と思ったりします。
なので、婚約者の井伊直親が死んでしまった事を悲しみ、井伊直虎自ら出家したのか?と考えてしまいます。
ただ、井伊直虎が出家した年齢は、8歳~12歳の間位では?と言われていますので、その年齢で自ら出家したいと申し出るものなのか?とも思ったりするんですよね。。。
確かに戦国時代を生きた人達というのは、現代人の考え方とは違っていたでしょうし、結婚も早く、若い頃からしっかりした考え方の人達が多かったというのは間違いありません。
なので、その位の年代で自ら出家したいと言う事も珍しくなかったというのなら納得は出来ますが。。。
それに、いいなずけというのは当時はよくある話なので、悲しみの気持ちというよりは、相手がいなくなった事によって出家したという可能性が高いのかな?とも思います。
どちらにせよ、すんなり納得がいく理由という訳ではないので、この辺りはとても謎です。
なので、大河ドラマがどんな展開になるのかが楽しみだなぁと思いますね。
井伊直虎は何故、最後まで結婚しなかったのか?
それでは、井伊直虎は何故結婚せず、最後まで独身を貫いたのか・・・について考察したいと思います。
実際に井伊直虎がどんな事を考え、一生独身で生涯を終えたのかは解りません。
ですが、考えられる事をいくつか挙げてみたいと思います。
○ 井伊直親(亀之丞)が死んだと思い、出家した事で考え方が変わった。
○ 井伊直親が生きていた事を知って嬉しかったものの、他の女性と結婚していた事を知りショックを受けた。
○ 単に縁談が無かった。
といったところでしょうか。
では、まず
○ 井伊直親(亀之丞)が死んだと思い、出家した事で考え方が変わった。
についてですが、これは出家した理由は、さほど関係が無いと思われます。
両親が出家を勧めたのか、婚約者が死んだショックで自ら出家したのか、といった事より、出家した事で宗教的な考え方が根付いてしまったという可能性が高いのでは?と思います。
武将でもいますよね。
宗教にハマって(?)生涯独身を貫いたという武将。
例えば、上杉謙信や細川政元等。。。
次に
○ 井伊直親が生きていた事を知って嬉しかったものの、他の女性と結婚していた事を知りショックを受けた。
という説については、よく聞く話です。
亀之丞との結婚を夢見ていたのに、他の女性と結婚していた事がショックだったというのは、解ります。
これが理由なら、一生独身を貫くほど亀之丞が好きだったというのが、まず凄いなぁと思うのと、親が決めたいいなずけをそこまで好きになるものなのか。。。なんて思ったりもします。
次が
○ 単に縁談が無かった。
こちらについては、全く解りません。。。^^;)
戦国時代、武将なら子孫を残すといった事は、『家督相続をする』という事と同じく、重要な意味を持つ事です。
ですが、井伊直虎は女性。
必ずや子孫を残さなければならない戦国武将といった訳ではありません。
井伊直虎の様な立場の女性は縁談話というものが、どの様な形で行われるのか・・・?
その辺りが解らないので、この説は考え様が無いというか、難しいですね。^^;)
結局、井伊直虎が独身だったのは・・・?
という事で、結局、井伊直虎が生涯独身を貫いた理由というのは、井伊直虎の史料が少ない事で考えても答えが出てこなさそうです。。。
直虎が独身だったという事だけが謎ではなく、例えば井伊直親が井伊家に戻ってきた時に直虎と結婚させず、井伊直盛の養子という形で家督相続したのも、状況がはっきり解りません。
史料が少ないという事で、その辺りも細かく追求していくと、解らなくなってきます。
例えば、井伊直親(亀之丞)が10年程身を隠していた間に他の女性と結婚していたという事ですが、井伊家に戻ってきた事で、奥山朝利の娘と結婚しました。
しかし、何故直虎ではダメだったのか?という事も謎です。
亀之丞が身を隠す手助けを奥山家がしていた事が理由なのでしょうか
大河ドラマでは、今川から人質としてとわが引き渡されぬ為に、尼となります。
今川の手前、還俗出来ないという理由となっていますが、実際は不明です。
そう考えると、どっちにしても実際の井伊直虎は、何かと耐える人生だったのかな?と思ってしまいます。
独身を貫いたのは、上記のいろんな事が全て重なった為なのか・・・?
なんて思ったりもします。
ただ、井伊直虎が男だったという、根本的な事までが覆る話も出てきている位ですから、独身だった理由を考える事もすごく難しい事だなぁと思います。
大河ドラマでは、独身を貫く理由をどの様なストーリーにしているのか楽しみです。