第4話では、次郎法師としてとわが、成長していくお話でした。
竜宮小僧としても働き、修行もこなし、9年の歳月が過ぎました。
そして、19歳の春を迎えた次郎の元に亀之丞が戻ってきます。
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2017大河ドラマ【おんな城主直虎】あらすじ(ネタバレ)感想!
目次
第5話『亀之丞帰る』あらすじ(ネタバレ)
天文二十三(1554年)、亀之丞が井伊谷を去って、十年・・・・。
とわは、禅僧・次郎法師として修行を重ね、元服した。
鶴丸は、小野但馬守政次(おのたじまのかみまさつぐ)と名乗る様になっていた。
井伊家の当主、直盛も四十九歳。
次の当主も不在な為、またもや小野政直が動いた。
それは、井伊家の親戚衆筆頭である、奥山朝利の娘を政直の嫡男である、政次と結婚させ、2人の間に生まれた子を次の当主にしようと考えていたのである。
次郎は、その話を政直自身から聞かされた。
そうなれば、井伊と小野、互いの血を受ける子が家督を継ぐとなれば。わだかまりも溶けるのでは?
次郎は、そう思った。
そして、政直は問うた。
『亀の事は、もう良いと思うか?』
『生きておったとしても、亀にも別の暮らしがあろうし・・・もう帰りたいとも思っておらぬかもしれぬし。』
と、次郎は言った。
次郎自身、もう、俗世の事には口を出せる立場では無いという事もあった。
しかし、この件を巡って評定の場は大いに紛争した。
政直は、数年前に今川家の下知を受けるという形で、亀之丞の父、直満の所領半分を手に入れている。
そういった事もあって、重臣の多くから不信と憎しみを買っている。
『お前の仕業か!和泉!またしても今川の威光を笠に着おったか!』
そう言ったのは、中野直由だ。
『お決めになったのは、殿にござります。さような言いようは、殿にご無礼かと。』
そう言う政直に、直盛が
『わしもそれが良いと思うたのです。』
と言うのを聞いて、一同はポカンと口を開けて直盛を見た。
『では、お返事をお待ち申しておりまする。』
そう言うと、政直は足早に退出した。
『お前、亀之丞の事はどうするつもりじゃ!まさか見捨てると申すのか!』
と、言う直平に直盛は暗い目を向け、
『亀を井伊に戻す事は、もう望まぬ方が良いのでは無いでしょうか。』
押し黙る一同に向かって、更に直盛は続けた。
『この十年、好機をうかがってきましたが、今川の勢いは増すばかり。和泉は、そこに見事に取り入り・・・。となれば、亀を戻す機会は恐らく・・・。』
己の孫が家督を継ぐとなればいかに政直とて、井伊家の不利益になることはすまい。
それが、直盛の苦渋の判断だった。
次郎の元には、以前駿府に行った時に親しくなった瀬名から時折、文が届いた。
以前に受け取った文には、今川義元の跡継ぎである、龍王丸に蹴鞠で勝ち、妻となる約束を勝ち得たと綴られていた。
しかし、今回の文には
『今川氏真様に、北条の姫様が嫁いでくることに決まったそうにございます。』
と書かれてあった。
そして、
『幼き頃の約束を真に受け、縁談も控えてまいりましたので、私は行き遅れましたが・・・』
と続いていた。
文を読み終え、次郎は瀬名の身の上があわれに感じた。
これが、武家に生まれたおなごのさだめというものか・・・・。
自分は、出家した事が幸いだったのか・・・。と思う次郎だった。
突然の死
その翌日、龍潭寺に直平が現れた。
『おとわ。和泉が倒れたらしいのじゃ。』
『一息に逝ってしまえば良いものの、粘っておるらしくての。ぽっくり逝ける様、祈祷をしてくれぬか?』
そう言う直平に次郎は呆れた。
更に、
『嬉しくないのか?直満を殺し、亀を追いやった輩を!やっとあの世に送れるのじゃぞ!』
と、直平は激しく言った。
何故、ここまで直平が政直を嫌うのか・・・と次郎は思った。
それから、井伊の居館に出向いた次郎は、直盛にその事を問うた。
すると直盛が
『始まりは、佐名叔母のことかの。』
と言った。
佐名は、瀬名の母親で、直平の娘だ。
ある日突然、その佐名をよこせと今川家が言ってきたという。
直平からは、和泉が己の覚えをめでたくする為に佐名を売ったと言っていたと聞かされた。
それを聞いた次郎は、小野の屋敷に向かった。
そして政直の意見も聞くべく、先程の話を政直に伝えた。
政直の言い分はこうだ。
当時、今川家は北条家と争っていた。
直平は、北条家から今川を挟み撃ちにしてほしいと言われていたという。
それを今川義元が知り激憤した。
そこで、井伊家を救う為、佐名を差し出す提案をしたという。
おなご1人を差し出すだけで義元の怒りが解けるなら・・・と思ったという。
それを聞いた次郎は、かつて南渓から聞いた話を語った。
『一本の旗が折れておったのです。ある者は旗が揺れていると言い、ある者は風が揺れていると言い、争いになった。』
要するに、物事というのは、見る者の心によって変わるものだという事だ。
政直が涙を見せたのを次郎は、何がなし、ほっとするものを感じながら次郎は去って行った。
しかし次郎が帰った後、けろりとした顔で、あぐらをかいている政直に政次が言った。
『まさか、偽りでございましたのか?』
『お前は、わしを卑しいと思うておるじゃろ。己はこうはならぬと、ずっとわしをさげすんでおる。』
『お前は、必ずわしと同じ道をたどるぞ。』
それが遺言となり、政直は静かに息を引き取った。
亀之丞帰還
武田・北条・今川は三国同盟の締結により、領土拡大に取り掛かった。
『おとわ、ついにこの時が来た!亀之丞を呼び戻すぞ!』
直平が大声で言った。
北条との盟約が相成り、今川も直満の謀反を厳しく咎め立てする気は薄らいでいるというのが直平の考えだ。
それを聞いた次郎は、心が乱れていた。
来る日も来る日も経を読み、座禅に打ち込んでも、ふと気づくと亀之丞の事を思っているのだった。
次郎は思った。
『煩悩というのは、なんと恐ろしい・・・』
そして、亀之丞が帰還した。
寺で亀之丞と会った次郎は心が激しく乱れていた。
『和尚様の便りで知っておった。おとわは、鶴との縁談を断って出家し、俺の竜宮小僧になると言ったと・・・』
更に、亀之丞は続けた。
『それを聞いて、這いつくばってでも井伊に戻ろうと思った。』
それを亀之丞から聞いた次郎は、胸の高鳴りを押さえきれない。
亀之丞は、強く次郎を見つめて言った。
『俺は、おとわと一緒になるつもりじゃ。』
その言葉を心のどこかでずっと待ち望んでいた事に、初めて気付かされた次郎だった。
第5話『亀之丞帰る』放送後の感想!
前回で子供時代が終わり、今回からは大人になった『おとわ』『亀之丞』『鶴丸』に変わりました。
次郎法師役の柴咲コウさんも自然に馴染んだなぁという印象でしたし、高橋一生さんも三浦春馬さんもすごく素敵でしたね~!
しかも子役からのバトンタッチが自然に繋がった。って感じでした。
それと、とうとう小野政直が死んでしまいましたが、その前に次郎法師に打ち明けた『佐名の人質』の件についても、嘘やったんかぁ~?!って感じで、最期まで嫌なイメージで幕を閉じましたね。
息子の小野政次は、そのままの性格で良い関係を築いて欲しいところなんですが、これがまた怪しいみたいです。。。
小野政直の最期、『お前は必ず、わしと同じ道をたどるぞ』という言葉が、小野政次の人生に影響していく様です。
しかし、笑えたのが次郎法師が夢に見た亀之丞が、宇梶剛士さんになってた事!
こんな強面な顔のおっさん、嫌に決まってるやん!って感じで笑けました。。。(^^)
でも、宇梶剛士さんの出番少なかったから、ちょっと出演出来て良かったかも。。。
はぁ~、でも亀之丞役の三浦春馬さんのカッコイイこと・・・・
あんな爽やかな笑顔で『俺は、おとわと一緒になるつもりじゃ。』なんて言われたら、そりゃ煩悩は取れないでしょう。
なんだかすごくキュンとする場面だったなぁ。。。
しかし、次郎法師も還俗出来るものならなぁ・・・と思いましたけど、ここで還俗出来たら物語が終わってしまいますから、悲しいけどここは我慢って感じですね。
さて次回は、更に胸キュン的なお話ですね~!
二人の悲しい恋の行方に決着がつく時です。
はぁ~・・・悲しい。。。(T_T)