前回の第6話では、おとわと直親の駆け落ち的な状況が、なんだか切ない感じでした。

幼なじみで、両思いでも結ばれない運命なんだな。というのがその時代を物語っていますね。

さて、お互いの道を歩みだした次郎法師と直親の気になる行方は・・・・?

 

各話のあらすじ(ネタバレ)については、こちらからどうぞ! ↓

2017年大河ドラマ【おんな城主直虎】あらすじ(ネタバレ)感想!

 

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目次

第7話『検地がやってきた』あらすじ(ネタバレ)!

 

第7話『検地がやってきた』あらすじ(ネタバレ)!

 

直親が井伊家の家督相続をし、安堵したのもつかの間、井伊家に次の試練が待ち受けていた。

 

今川は今一度、検地をやり直し、国衆達への賦役と軍役を見直すそうじゃ。

その言葉を聞いて、激しい嫌悪を示したのが、直平であった。

 

一歩でも川名に立ち入ろうものなら、血の雨が降る事になるからな!

 

何故、そこまで検地を嫌がるのかというと、隠し里があるからだ。

それを聞いた直親は、直平の案内で山道を登っていった。

 

やってきた場所は、傾斜地から見渡す限り、幾重もの段を描く棚田になっていた。

夕日に照らされる様は、胸にしみるほど美しい。

 

ここは、もしもの時に井伊の民が逃げ込む所でな。かつて、今川に追い込まれた時も、わしらはここに隠れ住んだ。文字どおり最後の砦なのじゃ。

 

井伊の居館に戻った直親は、直盛に川名の隠し里を、今川家の役人の目から隠し通す決心を告げた。

 

以前、今川に差し出した絵図にも、この里の事は記されておらぬとの話ですし、この件は何とぞ、それがしにお任せ頂けませんでしょうか。

 

そして、直盛はこれを認めた。

 

あらゆる手を尽くす為に、それから直親は龍潭寺へ向かった。

次郎には、今川の居館に子供の頃より出入りしている友がいるはずだ。

 

井伊に検地に来る方々の名前、好みのもの、困っている事、弱み、要するにその方々を抱き込むには、どうしたら良いか聞きたい。

と、直親は、次郎に相談した。

 

思いがけない訪問だったが、次郎は他ならぬ直親の頼み、いや、次の当主の頼みだ。

次郎は、すぐに文をしたためた。

 

川名では、直平や家人らと共に、直親も隠し里に通じる道が見つからぬ様、細工をした。

そして直親は、政次の屋敷を訪れた。

 

夜分にすまぬな。川名の指出を持ってきた。

川名の隠し里が欠けている事を指摘した政次に

 

こちらは、出さずにおきたい。

と告げた直親だったが、政次はやはりそうか。という顔になる。

 

井伊家では家老。

今川家にとっては目付。

 

直親は、両者の板挟みになっているであろう政次の奥深くにある本音、いわゆる『魂』に訴える事にしたのだ。

 

鶴が加担したくないと思うなら、この冊子をつけて出してくれ。人肌脱いでくれるというなら、そのまま破り捨ててくれ。

 

翌朝、政次は役人に提出する検地帳を携えて、直親に

指出をおあらため願えますか?

と、検地帳を直親に差し出した。

 

そこには、川名の隠し里に関する報告書はない。

 

・・・・但馬、恩に着る。

直親は深く頭を下げた。

 

検地始まる

 

今川家から遣わされた検地奉公は、岩松という名の、表情をほとんどうごかさない男だった。

 

検地帳を丹念に見た岩松に左馬助が、

・・・・全て回られるおつもりでございますか?

と尋ねた。

 

己で確かめぬと気がすまぬ性分でござってな。

 

現地にせっせと足を運んでは、検地帳と所領をじっくり見比べる。

持参した道具で、田畑の実寸の寸法を測る入念ぶりだ。

 

その夜直親は、夕餉の席で豪勢な膳を用意し、酒を飲ませ様とした。

 

だが岩松はそっけなく、

せっかくですが、ご酒はご遠慮したします。明日は朝一番に川名へ発ちとうござりますゆえ。

と言った。

 

直親は、龍潭寺へ足を運んだ。

おとわ、便りはまだ来ぬか?

 

すまぬ。まだ・・・何かまずい事になってきておるのか?

と聞く次郎に、

 

なんとかなるとは思うのじゃが・・・・

という直親だった。

 

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瀬名からの文

 

その翌朝に、瀬名からの文が届いた。

瀬名からの返信には『三河のぼんやり』がよく知っていた。と書かれていた。

 

三河のぼんやり』というのは、今川家の人質となっている竹千代という男の事だ。

 

その三河のぼんやりが申す事には、岩松様のこよなく愛するものは数と算術、それと・・・・・・

その先を読んだ次郎は、寺を飛び出した。

 

川名では、岩松達の検地が続いていた。

直親と直平、それに目付の政次も立ち会っている。

 

里はこちらにて終わりですか。

そう言い、立ち上がりかけた岩松の目が鋭く光った。

 

その方向は、隠し里へ通じる道の入り口で、細工をしたところだ。

岩松は、その方向へずんずん歩いて行った。。

 

岩松様、そちらは違いまする!

直親が、追いすがる。

 

しかし、検地奉公達の足は止まらず、やがて景色の開ける場所へと達した。

 

そして、棚田を唖然としながら眺め、

直親殿、この棚田の里は指出には一切ござらぬようじゃが。

 

そして、岩松の部下が声を荒らげる。

まさか我らを、たばかられようとしたのではあるまいな!

 

それに対し、

岩松殿!

と政次が言った。

 

そう言う政次の手が懐に入っているのを見た直親は、とっさに声を張った。

 

この里は、井伊のものではございませぬ!ゆえに、指出に入っておらぬものと存じます。

と言った。

 

では、ここの里はどこのものじゃ。

 

何分、帰参いたしましたばかりでございまして・・・・但馬・・・・

と、直親は政次を名指しした。

 

狼狽した顔になっている政次に直親が、

ここは井伊の里ではないのであろう?指出を渡した時も、何も言うておらなかったが。

 

そう言ながら直親は、必死の思いで政次を見つめた。

 

・・・・・ここは、かつて南朝の皇子様が隠れてお住いになられていた里にございます。

 

と政次が言い、一息して更に続けた。

ゆえに、かねてより井伊の中にありながら、井伊領にあらずという扱いにございます。

 

その顔を見ていた岩松が

・・・・心得申した。

と言った。

 

その様子を、馬で後を追ってきた次郎が、物陰からうかがっていた。

 

視線をそらした政次が次郎に気付き、驚いた。

直親も、『おとわ!』と、驚きながら、声を発した。

 

このお方は?

 

あ、龍潭寺の僧にございまする。

直親が岩松に答える。

 

あの・・・駿府の瀬名姫より本日は、岩松様の奥方様の月命日であるとうかがいまして・・・・。

 

岩松がこよなく愛するもの、それは亡くなった妻だと瀬名が、最後に挙げていた。

 

この度は、井伊までのお出向き。きっとご供養もおできにならずのではと思い、私でよろしければ経などをあげさせて頂こうかと・・・・。

次郎は、一礼し合掌した。

 

目を閉じた岩松はじめ、一同が聞き入る。

次郎の誦経する声が、隠し里に響き渡った。

 

それから井伊谷に戻った直親の前に、隠し里の指出を置き、政次が言った。

 

それがしを信じておられぬならおられぬで構いませぬ。されど、信じているふりをされるのは気分が良いものではありませぬ。

そう言い、立ち去ろうとする政次に

 

井伊の為に全てを捨てたのは、おとわだ。

と直親が言った。

 

足を止めた政次に

おとわの為に、共にこの国を守っていこうとは思うてもらえぬか。

と続けた。

 

それに対し、政次が怒りのにじむ顔を振り向け

お前のそういうところが好かぬ。

 

と本心だけを語っていた子供の頃の顔になっていた。

 

そののち、政次の実弟、小野玄蕃に直親の妻であるしのの妹、なつが輿入れした。

 

小野家を親族に取り込み、家内に強い『和』を成す為の直盛の策である。

 

一方、駿府でも瀬名と竹千代の縁組が進められていた。

竹千代はあの『三河のぼんやり』だ。

 

元服し、竹千代から『元信』に名を改めた。

 

三河の旧領主である松平家を取り込もうというのが、今川家のもくろみだった。

だが、この松平元信が、やがて井伊の運命を握る事になろうとは誰一人知る由もなかった。

 

第7話『検地がやってきた』放送終了後の感想!

 

第7話『検地がやってきた』放送終了後の感想!

 

キム兄こと、木村祐一さんが岩松役で登場しましたね。

小難しい雰囲気が、なんだか良い味出してたなぁって感じでした。

 

結構、見ていてハラハラだったから、キム兄の演技に引き込まれてしまったわ!って感じでした。

 

しかし政次は、バレた時には隠していた里の冊子を出すつもりだったんですかね~?

 

それと今回からは、しのが少しずつ嫉妬していく様子が見てとれました。

この嫉妬の感情が、これから先どんどん大きくなっていくんでしょうが、見ていて正直嫌だなぁと思ってしまいます。

 

でも実際、好きな人と強い絆がある女性が近くにいて、ちょくちょく相談していたりすると、やっぱりあんな感じになるのかもしれませんね。

 

そう考えると、理解出来る部分もありますけどね。。。

 

しかし、それ以上に嫉妬心やら、いろんな感情をたくさん抱えてるんだなぁと思うのが政次!

見ていて、イラっとさせる表情もあるけど、よ~く考えたら政次の立場とか過去の経験って、確かに可愛そう・・・

 

おとわは亀の為に。

亀は、おとわの為に。

 

一見、素晴らしい事だし、見習わないといけない美しい気持ちの様ですが、はみ出してしまっている鶴にとっては、そういったお互いの思いやりが、逆に残酷なんですよね。

 

小さい頃からそんな2人を見てきて、自分もいい子でいなければ・・・という思いもあったんだろうなぁって。

 

2人は好き同士だからいいけど、鶴にとっては好きな人が自分ではない相手の為に必死にする姿は、いい加減見たくないんだろうと思います。

 

亀に対する気持ちも、憎んでしまう部分もあったり、幼なじみで大切な部分もある。

 

そんないろんな思いが、複雑に気持ちを揺れ動かす訳ですから、そりゃ、だんだん気持ちも歪んでいってしまうと思います。

 

しのと、政次の心の動きが今後、もっと激しくなる様ですからね。

 

それと・・・

あの徳川家康で大丈夫?って思ってしまうんですけど・・・・

阿部サダヲさんの独特な雰囲気、めちゃくちゃ出てるやん。

 

でも、すごく個性的な徳川家康になりそうな感じが、逆にかなり楽しみかも・・・

 

しかし、最後の阿部サダヲさんのくしゃみは、アドリブちゃうん?^^;