第11話は、とても悲しい別れでした。

あらすじを書いてる私も切なくなってしまいました。

今川の罠というのが、なんとも腹立たしい!

でも、政次は父と同じ様な考えではないというのがなんだか救われる気がします。

さて、とうとうおんな城主直虎の誕生です。

 

各話のあらすじ(ネタバレ)については、こちらからどうぞ! ↓

2017年大河ドラマ【おんな城主直虎】あらすじ(ネタバレ)感想!

 

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目次

第12話『おんな城主直虎』あらすじ(ネタバレ)!

 

第12話『おんな城主直虎』あらすじ(ネタバレ)!

 

12月半ばの朝、直親は、家臣十八人を従え、井伊谷を出立した。

次郎は、寺の井戸端で1人黙々と水垢離に打ち込んだ。

 

骨にしみる程冷たい水を次郎は、頭から何度も何度もかぶった。

ご初代様、ご加護を直親に。無事に戻って来られるよう、どうか・・・・

 

笑顔の直親がそこにいた・・・・。

良かった・・・と思った瞬間、次郎は膝から崩れ落ちた。

 

おとわ・・・・

その頃、直親も次郎の幻影を見ていた。

 

直親達一行は、井伊谷から六里ほど言った掛川城下で今川方の手の者達に待ち伏せされていた。

 

そして、囲み討ちされ、めった斬りにされた。

井伊は・・・・井伊谷はどっちだ・・・

 

風と雪に背をたたかれ、直親は前のめりに倒れた。

父・直満の死のまさに再現であった。

 

異なるのは、直親には、申し開きの機会も切腹による死も許されず、問答無用に斬り捨てられた事だ。

 

これでは、なぶり殺しではないか!

子の直満、孫の直盛、娘の佐名、そして孫の直親を失った直平は、悲しみに咆哮した。

 

その頃、次郎は目が覚めた。

井戸端で気を失い、三日三晩、生死の境をさまよっていたのだと聞かされた。

 

そして次郎は、自分が水垢離をやっていた事を思い出した。

その時、昊天の上ずった声が聞こえた。

 

殿のお帰りじゃ。

そして次郎は、布団から這い出し、ふらふらと歩き出した。

 

目を覚ますのではなかった・・・・

布団から出たりするのではなかった・・・

 

そこには孫一郎や藤七郎、そして誰もが目を閉じ、じっとしていた。

 

亀・・・・。直親・・・。

黒く乾いた血がこびりつき、ロウの様に白くなった顔に次郎は思わず手を伸ばした。

 

触るでない!私の夫だ!

目を真っ赤にしたしのが立っていた。

 

そなたが殺した様なものではないか!ようのこの事、その面をさらしておれるの!

逆上するしのの前に、妹のなつが回り込んだ。

 

次郎様、姉は悲しみのあまり、正気を無くしております。どうかお許しを・・・

 

しの様のおっしゃる通りじゃ。

そう次郎は言い、のろのろと背を向けた。

 

井伊家の危機

 

井伊家の松平家との結託を疑った今川氏真の追及は苛烈さを増していた。

直親の遺児、まだ二歳の虎松を殺せと命じてきたのである。

 

それがしが駿府へ参りまする。

言い出したのは、次郎の母方の伯父で今川からの目付けである、新野左馬助だった。

 

左馬助は、切腹を覚悟して氏真と対面し、なんとか虎松の助命を許された。

ただし条件が一つあった。

 

おおじじ様が戦にお出になる事になった。

南渓にそう言われ、次郎は茫然となった。

 

おおじじ様は七十をとうに超えているではございませぬか!何ゆえにそんな・・・

 

そうして次郎は井伊の居館へ急いだ。

そこで、直平、左馬助、中野直由から事情を聞かされた。

 

我らが今後、今川の戦に出る事が虎松の命を助ける事と引き換えであったのじゃ。

お三方がいなくなったら、井伊はどうなるのでございますか?!

 

そう言う次郎に直由が

井伊には、もう戦の采配が出来る男は、我ら以外におらぬのです。

 

我らは、必ず戻ってくる。仮にもしもの事があったとしても、それは天命じゃ。

直平は、達観した者の様に微笑しながら言った。

 

次郎は、心の中で手を合わせ仏に願い、祈った。

しかし、その願いも祈りも届かなかった。

 

その年、今川家に反旗を翻した国衆を攻める為に、出陣した直平は、陣中に毒殺とも取れる不審な死を遂げた。

 

更に一年後、左馬助と直由は、別の戦であっけなく討ち死にした。

これで、井伊家を束ねる男は誰もいなくなった。

 

平安の昔から五百余年に渡って続いた井伊家は断絶の崖っぷちに追い詰められたのである。

 

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井伊家の当主

 

翌永禄八(1565)年春、井伊谷に政次が戻ってきた。

政次は、直親殺害を今川家と共に企んだのではないかと言われていた。

 

井伊家に現在、当主はいない。

政次は佑椿尼に対面し、今川がつけてくれたという新しい三人の目付と引合せ、考えられない事を言った。

 

太守様のご意向により、今日より、それがしを虎松様の後見としていただきます。

 

お待ちなさい!いくら太守様でも井伊の家督に口を挟む事は出来ぬはずです!

と、佑椿尼は血の気が失せた顔で言った。

 

家督は虎松様。それがしは、ただの後見にて。・・・・これはお下知でございます。

それを政次から聞いた佑椿尼は、南渓の姿を求めて龍潭寺へ急いだ。

 

生きておったのか、政次・・・

井戸端に現れた政次を目にして、次郎は言った。

 

直親の内通ゆえに今川に捕えられてな。井伊には、まつりごとを任せられる者もおらぬ様になって、戻されたという訳だ。

 

冷たい目が、昔の政次とは違っていた。

 

政次だけが助かっている。何故だ?

今川に寝返った事を次郎は直感した。

 

裏切るつもりで裏切ったのか?それとも、裏切らざるを得なかったのか!

恨むなら直親を恨め。

 

政次は、冷笑した。

ヘタを打ったのはあいつだ。井伊は終わるべくして終わったのだ。

 

そう言い、政次は去った。

不意に怒りが噴き出た次郎は、傑山の槍を持ち出し、政次を追おうとした。

 

鶴を狩りにでも行くか?

南渓がふらりと現れ、行く手に立った。

 

怒りが、悲しみに変わった。

槍を地面に突き立て、声も限りに次郎は叫んだ。

 

我のせいで直親は死んだ!おおじじ様も、左馬助も・・・・みんな・・・・我は災厄をもたらすだけじゃ!

己を責めたところで、死んだ者は帰らぬ。

 

南渓は、槍を地面から引き抜いて続けた。

じゃが、死んだ者を己の中で生かす事は出来る。しのぶ事、習う事、時には習わぬ事で。

 

亀にこの身を捧げる。我は亀の魂を宿し、亀となって生きていく。

次郎は、そう言った。

 

そして、それを聞いた南渓は言った。

それが、お主の答えなのじゃな。

 

それから井伊の居館に、南渓の声が響いた。

 

聞いているのは、政次、そして今川から連れ帰った目付の近藤康用、鈴木重時、菅沼忠久、そして奥山家を継いだ六左衛門、中野家の継嗣・直之たちである。

 

次に家督を継ぐ虎松はあまりに幼い。井伊の末席に連なる者として、虎松の後見となる者を推挙したい。

誰が指名されるのか全員が耳を立てた。

 

そして南渓がひときわ大きく声を張った。

その者の名は、井伊直虎と申す。

 

直虎?

聞いた事もない名に、一同が顔を見合わせる。

 

その時、襖がからりと開いた。

その姿に誰もが息をのんだ。

 

我が井伊直虎である。

その華やかな衣裳に身を包んでいるのは次郎だ。

 

そして、自分を強く見つめてくる政次を見返しながら言った。

これより井伊は、我が治めるところとなる。

 

とわでも、次郎法師でもない、井伊直虎がこの世に生まれ落ちた瞬間だった。

 

第12話『おんな城主直虎』放送終了後の感想!

 

第12話『おんな城主直虎』放送終了後の感想!

 

とうとう直親が亡くなってしまいました。

 

しかし、亡くなる前だったからなのか・・・?

なんとなく、すごく老けて見えました。。。

 

井伊家の皆が悲しみにくれていて、ホント私も悲しかったです。(T_T)

直平も『これではなぶり殺しではないか~!』って叫んでいて、さすがに可愛いそうになりました。。。

 

しかし、しのめ!

悲しみのあまりというには、どうかしら・・・?

 

と、つい意地悪になってしまう私であった。。。

次郎法師の事は、前から嫉妬の対象だったしね。

 

やり場のない怒りが更に!って感じにしか見えなかったけど・・・

しかも、虎松の事も!

 

皆、虎松の命を守る為にかくまう。って、ゆーてんのにっ!

なかなか難しいおなごやね。

 

それと、氏真め!

新野左馬助が虎松の命乞いに行った時の顔ったら!

 

なかなかのワガママ意地悪っぷりを表現してるなぁと、尾上松也さんに感心しました。

しかし、気になったんは、左馬助の鼻の穴に何入れたん?って事です。

 

豆じゃないし・・・

白色やったしね。

 

宅急便とかワレモノ運ぶ時の小さくて丸い発泡スチロールかも!(^o^)

 

あ~・・・・それと、政次・・・

とうとうワルキャラになってしまいましたね。

 

しかし、本心はどうなんだろう?と、まだつい思ってしまう人も多いと思うんですよね。

だって、寿桂尼の前で直親をかばった事は確かだし!

 

次郎法師に『初めから裏切るつもりだったのか?それとも裏切らざるを得なかったのか?』と聞かれた時の政次の表情がなんともいえなかったなぁ・・・

 

でも、自らワルキャラになる事を選んだとしか思えませんけど。

本当に、本心から井伊を陥れる人になったとは、まだ思えません。

 

しかし、最後『井伊直虎』登場の時、直虎が政次を見て・・・・『フンッ!』て。。。

直虎さん、かなりご立腹やね。

 

まぁ、政次も相当憎たらしい顔してたと言えばそうやけど・・・

 

とにかく、今回気になった人物は直平・・・じゃなく、昊天!

 

私の槍が・・・・(T_T)

って、言うてるのに、更に次郎は地面に突き刺してたからね。

そら、折れるわ。

 

しかも、誰も槍の件について触れてくれへんし・・・

可愛いそうな昊天・・・^^;