第12話で、とうとう直親が死んでしまいました。
次郎も辛いのに、それを責める、しのにムカつきを覚えましたけどね。^^;)
それと政次!
本当に、政次は変わってしまったんでしょうか・・・・?
さて、これからはおんな城主直虎がどんな活躍を見せてくれるのか!
面白くなりそうですね。
各話のあらすじ(ネタバレ)については、こちらからどうぞ! ↓
2017年大河ドラマ【おんな城主直虎】あらすじ(ネタバレ)感想!
目次
第13話『城主はつらいよ』あらすじ(ネタバレ)!
『おなごに井伊を任すなど、和尚様、お気は確かか!』
直之の怒声が、室内の静寂を切り裂いた。
『お家におられたならまだしも、この方は十の頃より寺暮らしのおなご。政が出来るとは思えませぬ!』
むっとする直虎を南渓は目で制した。
『但馬守はどうじゃ?』
南渓が政次に問う。
『国を治めるのは生半可な事ではございませぬ。どこまでの覚悟がおありか。そこがいささか。』
それを聞いた直虎は、政次を睨めつけながら言った。
『我は、我が父や先代の遺志を継ぎ、井伊を守っていきたいと思うておる。』
『ならば、それがしごときが、何か申し上げる筋合いではございませぬ。家老として、誠心誠意直虎様にお使え致しまする。』
と、政次はバカ丁寧な口調で言った。
さて、井伊谷城の当主となった直虎だが、政務については甚だ心もとない。
その不安な心中を察してか、南渓が一冊の書物を出してきた。
『仮名目録(かなもくろく)とは?』
そう問う直虎に、南渓は、
『その昔、今川の先々々代の氏親殿が、子に代を譲る際、無用の乱れがおこらぬ様にと、国を治める為に作った掟でな。まぁ、読んでみるがよい。』
と言った。
それは、家臣の統制から財産相続、けんかの成敗、金や米の賃借など、内容は細かく、多岐にわたっている。
それから直虎は、本腰を入れて読み始めた。
翌日、大量の書類を抱えた家人を連れて、政次が館に姿を現した。
『安堵状、検地控え、証文類でございます。まずは、お目通し頂いた方がよろしいかと存じまして。』
どさりと書類が置かれた。
これを全部読むのか・・・直虎は、ため息を飲み込んだ。
そして、領主の代替わりの挨拶にと、訪れた百姓立ちに懇願されて、直虎は瀬戸という村に足を運んだ。
そこには、耕されず、放棄されたまま、あちこちに点在している荒れ地があった。
『桶狭間の戦い』に始まり、度重なった戦で、働き手が失われたせいだという。
結果、百姓は年貢と銭主への返済、二重の支払いを強いられる事になる。
甚兵衛と名乗った案内の老農夫は、土の上にいきなり土下座した。
『御領主様、徳政令をお願い致します!』
『徳政令』それは、貧民救済の為の法令だ。
『それさえあれば、村は息を吹き返せまする!』
『分かった。すぐに支度をする。』
直虎は、即答した。
同行していた直之が仰天し、食ってかかった。
『さような事!安請け合いなさっては!』
『かまわぬ!領主はわれじゃ!』
むくれる直之を連れ、直虎は、居館へ引き上げた。
すると今度は、血相を変えた六左衛門が、かみ付いてきた。
『このままでは、井伊は潰れてしまいまする!』
証文の束を見せられ、直虎はのけぞった。
銭二十貫文、銭十五貫文、銭三十貫文・・・・・
『どうも、これまで戦の度に、商人から借入をし、支度をされていた様で・・・・』
書面には瀬戸方久なる名前が記されていた。
直虎は驚いた。百姓の甚兵衛が口にしていた銭主の名も、同じ瀬戸方久だったのだ。
その時、家人が来客を告げに来た。
『瀬戸の方久様とおっしゃるお方にございます。』
直虎達三人は、思わず顔を見合わせた。
『ご領主様がお代替わりされたと伺い、お祝いに参じましてございます。瀬戸村の方久と申します。』
平伏していた男が顔を上げた時、直虎は、・・・んん??と首をひねった。
『どこかで会うた事はないか?』
『ございますよ。』
方久は言い、袂からわら束を取り出して叫んだ。
『はみ出し者同士、仲良くやるまい!』
その言葉は、一瞬にして直虎を過去へと連れ戻す。
幼い頃、井伊谷から消えた亀之丞を追って家を飛び出し、暗い道を歩き・・・・
『お主!あの時の・・・われを泊めてくれた。なのに、われを突き出した・・・・』
興奮した直虎は、上ずった声で言った。
『そうか、そなたが方久であったか。』
瀬戸方久
方久は、とわと引き換えに手にした褒美の金を元手に、浜名湖岬で余った魚を安く買い、干物にして売りさばいた。
その儲けで、潰れかけた茶屋を買い、安く茶を出すと、これまた商売繁盛。
すると、その茶屋に、次はどこで戦があるという話しが入る様になり、それからは、戦場で商いを始める様になった。
『食べ物や薬を仕入れて売り、戦がおわりましたら刀剣や鎧等を拾って、次の合戦の場に持ち込み・・・』
半ば、盗人だ。
しかし、この男には銭を動かす才能がある。
『早速一つ頼みがあるのじゃが。瀬戸村の借金を棒引きにしてやって欲しいのじゃ。』
直虎は方久に、徳政令を出す事を百姓に約束した事情を明かした。
『直虎様というのは、おもしろいお方にございますなぁ!』
方久は井伊に貸している銭を、今ここで返してくれるなら、心良く快諾したいと言う。
『さような事、出来る訳があるまい。』
と直虎は言った。
すると方久は、
『はい。では返済は細く長くで結構でございます。』
と言った。
その夜、直虎、直之、六左衛門は、借財や年貢を洗い直した。
方久への返済だけで、ざっと三十年はかかる計算だ。
『要するに、徳政令を出さねば済む話でござろう。』
直之がやけ気味に言った。
直虎は、天を仰いだ。
取り消すしかないのか・・・・・
徳政令の取り消し
しかし、翌日には騒ぎは大きくなっていた。
館の庭は、百姓達でいっぱいになり、皆の顔は期待に輝いている。
『ありがたや、ありがたや。わしらもお願いに上がりました。』
中には、直虎に手を合わせる者までいる。
それを見ておられない直虎は、一気に言った。
『その話だが、徳政令は出せぬ。今、徳政令を出せば、井伊家も潰れてしまうゆえ。』
しん、と静まり返った百姓達が、その後一斉に眉を逆立てた。
悲鳴と怒号が石つぶての様に返ってくる中、直虎は館の中へ逃げ込んだ。
翌日から直虎は、あちこちの農村をお忍びで見て回った。
老人と子供が目立って多く、どの村でも百姓達が汗水たらして準備に追われていた。
このままでは、井伊家も放っておいてもいずれ滅びてしまうだろう。
徳政令を出さず、百姓達を二重払いの苦しみから救う手だてはないものか・・・・
ふと、方久の顔が浮かび、直虎はひらめいた!
方久を家臣とし、瀬戸と祝田の両村を所領として与えれば、方久に年貢が入る。
それで、借財の返済を猶予させる。
百姓達は、猶予期間が明けるまで年貢のみを納めればよい事になる。
村には新しい商いを起こし、百姓達がおのずと返済出来るよう、方久に面倒を見させればいい。
その考えを直虎は、方久と南渓に話し、評定の場を作った。
しかし、家臣達は猛反発した。
『由緒ある井伊家に素性も知れぬ商人を加える等、亡き父上達に顔向け出来ぬ!』
直之が言う。
『瀬戸村は、新野の娘ご達のご所領。祝田は、わが妹・しのの所領となっております。妹と直親様の、思い出の詰まった土地でもございます!』
と、六左衛門も言い、二人は蹴る様に席を立った。
『ひどい言葉を聞かせてしまったな・・・・』
と言う直虎に方久はケロっとした顔で言った。
『慣れておりますに。』
そして、直虎を見ながら言った。
『村から銭が湧き出る様になってごらんなされ。きっと皆、手のひらを返した様に申します。直虎様のおかげじゃ。あの時のご決心があったからこそ、と。』
すると、方久の従者が現れ、緊迫した顔で告げた。
『瀬戸村と祝田の百姓らが徳政令を出す様、今川に願い出た様です!』
それを聞いた直虎は、青ざめた。
第13話『城主はつらいよ』放送終了後の感想!
さて早速、政次の冷た~い目が怖かったですね~。。。^^;
直虎が城主となる事を告げられた時の、政次の冷静さが、更に怖さを増してたなぁと思います。
よ~く、見たら口先だけ動いてるしっ!
顔の中の他の部分が(目とか頬とか)全く動いてないやん。。。
なんという冷たい目・・・
と思いきや、直虎の睨み返しも、なかなかのもんだなぁと思いましたね~。
しかし・・・・
・・・と言うと、毎度の事ですが・・
しのめっ・・・・!
な~にが、『直虎も小野もどちらも後見は嫌です!』じゃっ!
井伊家の事を考えろっちゅ~ねん!
感情的になりすぎやねん!
・・・・と、私もつい、感情的になってしまいました。^^;
いや、でもほんまムカつくわ・・・
それと今回、とっても綺麗になって登場した瀬戸方久。
ムロツヨシさん、なかなか良い味出してたわ~。
すごく似合ってたし!
その、瀬戸方久って実在の人物なんですけどね。
でもムロツヨシさんの様な雰囲気では無かったみたいですね。
その辺は脚本で、ムロツヨシさんにピッタリな瀬戸方久にしたんでしょう。
ムロツヨシ【おんな城主直虎】の瀬戸方久とは?アドリブで自由演技?
そして今回、何度か登場していた、『井伊谷三人衆』ですが、その中に政次が入ってる姿を見ると、やっぱり政次は本当にワルになったんやわ・・・と思ってしまいます。
あの、井伊谷三人衆も、なかなかワルそうな顔してるしね~。
特に近藤康用!
剛毛すぎるやろっ・・・と。。。
ワルそうやわぁ・・・
でも、今後はこの『井伊谷三人衆』が井伊家を動かす重要な役目をするんですよね~。。。
今は、政次に仕える形になってますけど、政次を処刑する時には、近藤康用が徳川家康側として関わってくるはずなんですが・・・
でも、大河ドラマではどんなストーリーになるんでしょう。。。
こちらで、井伊谷三人衆について紹介しています。 ↓
【おんな城主直虎】井伊谷三人衆!近藤康用・鈴木重時・菅沼忠久とは
う~ん、しかし高橋一生さん演じる小野政次が処刑されるなんて・・・
見たい様な見たくない様な・・・
・・・って、正直見たいけど。。。
だって高橋一生さんの演技が見ものですからね~。
だって、『え?今、どう思ってるん?』って何度も聞きたくなる様な演技しはるし・・・
しかし政次は、小さい頃からとわの事を好きだった気持ちは、もう残ってないのかなぁ・・・?
本当に何を考えているのか・・・?と思ってしまう演技なんですよね。
あの、小野政次役を他の俳優さんが演じてたら、結構印象は変わってたのかなぁ・・・?