第8話では、女性の嫉妬について考えさせられる様な内容でした。
しのは、それほどまでに、おとわに嫉妬してるんだという事と、おとわの辛さが伝わるなぁと思いました。
さて、今回は戦に向かう直盛ですが予想とは反した結果に井伊家は混乱します・・・
各話のあらすじ(ネタバレ)については、こちらからどうぞ! ↓
2017年大河ドラマ【おんな城主直虎】あらすじ(ネタバレ)感想!
目次
第9話『桶狭間に死す』あらすじ(ネタバレ)!
寺の涸れ井戸に向かって手を合わせて、直盛達の無事を祈っていた次郎だった。
その直後、驚天動地の知らせが井伊谷を揺るがした。
『お、尾張の桶狭間という所で、今川軍が大敗を喫したと!』
更に井伊家は、恐慌に叩き込まれた。
『織田勢に奇襲をかけられ、義元公も討ち死にされたとの事です!』
その日から、桶狭間で傷を追った将兵達が次々と井伊谷に戻ってきた。
次郎は、昊天、傑山、妻達と共に重傷者の手当に当たった。
その中には、奥山朝利の姿もあった。
朝利は、しのとなつの父親だ。
『面目ない。かような事になってしもうて・・・・。』
そして朝利は、玄蕃の死を伝えた。
なつが顔を覆い、肩を震わせた。
次郎は、その場を離れた政次を見やった。
仲のいい弟を亡くした政次は拳を握り、じっと宙を見据えていた。
『大変な戦だったのでございますね。』
次郎は朝利に声をかけた。
『地獄の様じゃった。雨上がりに、急に攻めかかられ、敵も味方も解らぬような有様で。』
そして、直盛を気にかけていた次郎に
『情けない事に殿を見失って・・・どこかに落ち延びておられれば良いのじゃが。』
しかしその日の夕刻、無言で首一つとなった直盛が帰館した。
『殿を連れ帰ったのはお主か。』
政次が問うたのは、朝利の息子、孫一郎だ。
劣勢が明らかになり、なんとか戦場を脱したところで、直盛が孫一郎にこう言ったという。
『わしは腹を斬る。わしの首を掲げ、お前は織田の兵のふりをして戦場を抜けよ。そうすれば、井伊の武者の1人は助かる。』
敵の手にかかれば、この首でも手柄にされる。
どうせ死ぬなら井伊の役に立ちたいと・・・・
孫一郎はそう経緯を語った。
父上が死んだ。もう会えない。
話しも出来ない。
そんな事ばかりが、次郎の頭の中を周っていた。
千賀と次郎の悲しみ
落命した井伊家の家臣は十五人にのぼった。
龍潭寺で葬儀が行われ、次郎は南渓の弟子として経文を唱えた。
桶狭間の大打撃で井伊家の力は一気に衰えた。
評定の場では、孫一郎が直盛から遺言を預かっている事が分かった。
『いまわの際に仰せられました事には、この後は、井伊谷を中野殿に任せるとの事で。』
一同は驚いた。
当の中野直由も驚きを隠せず言った。
『それがし、何も伺っておりませぬ。』
その時、政次が冷静に口を開いた。
『遠江・三河一帯が大いに乱れるのは明らか。殿としては、唯一のご嫡流である直親様を矢面に立たせたくなかったのではございませんでしょうか。』
直平も納得していた。
そして、政次が続けた。
『ここは、戦にお詳しい中野殿にお任せするのが最も理にかなう事かと。』
直親も納得し、これを受け入れた。
これを聞いた朝利は、家政が自分に任せられなかったことに不満を抱いた。
そして、政次が井伊家を牛耳るのではないかと恐れた。
そこで、小野家にいる娘のなつと、亡き玄蕃との間に生まれた亥之助を取り戻そうとした。
だが、なつの拒絶に遭い、一旦諦めた。
しかし、これが井伊を再び揺るがす悲劇へと結びつくのである。
次郎は、井伊の居館に戻る事を決めた。
母の側にいてやりたかったのだ。
その願いを南渓は快く承諾した。
その南渓は、義元の葬儀を手伝いに駿府へ出立した。
次郎が館に戻ると、千賀は何通もの文をしたためていた。
桶狭間で討ち死にした家臣らの妻や親に宛てたものだという。
『私からの文など、大した慰めにもなりませぬが。』
そう言う千賀に次郎は、母上とて、慰めが欲しいだろうに・・・・と思った。
部屋に戻った次郎の机に置かれていた自分宛の文に気づいた。
母の文だ。
『この度は、お父上をなくされ、ご傷心いかばかりのものかと存じます。』
そんな書き出しで始まっていた。
直盛の素晴らしさ、次郎は父に似ているという事も書かれていた。
そして、直盛との思いでも綴っていた。
次郎は、父と母の溢れんばかりの愛に不意に涙が噴き出した。
最後にこう書かれていた。
『気丈なそなたの事。墨染めに無理をしておられる様にお見受けします。つかの間、そなたをただの娘に戻せる事を祈りつつ。』
文を胸に抱き、声を殺して次郎は泣いた。
朝利の企み
それから、大混乱あえぐ井伊家に明るい兆しが差し込んだ。
しのに、懐妊の兆しが見えたのだ。
娘夫婦の報告を受けた朝利は狂喜した。
『まことか!まるで、殿の生まれ変わりの様ではないか!』
しの達が去った後、朝利は文をしたため家人に小野の屋敷に届けさせた。
それは、なつと亥之助を引き取りたい。という内容だった。
夕刻になって、政次が奥山の屋敷に姿を見せた。
『何度もお伝えしております様に、なつ殿自身が小野にとどまりたいと申しておりまして。』
『嫌がっても、そなたが戻れと言えば済む話ではないか。なつと亥之助を戻したくない理由があるのか?』
『亡き殿が結んでくださった玄蕃と、なつ殿とのご縁にてございます。』
その言葉に苛立ちと皮肉のこもった口調で朝利は言い返した。
『亥之助がこちらに来てしまえば、そちが人質を取られた格好になるからか?図星じゃろ?』
『さような事は毛筋ほども考えておりませなんだが、裏を返せば、こちらに戻せば奥山殿は亥之助をそのようにお考えになるということにございますか?つまり、亥之助は小野から取った人質である、と。』
『いや、それは・・・・』
と、朝利はどもる。
『新野様も中野様も、かような大事の時に奥山殿は、己が家の事ばかり考えておられると、失望なされましょう。』
『いや・・・・そういう訳では無くな・・・。そうか、なつがそれほどまでにいたいと申すなら・・・。』
『お聞き入れ頂き、かたじけのう存じます。』
そうして、政次が退出しようとした時、背後にすさまじい殺気を感じた。
よける間も無く白刃が降って来た。
そして、政次の左腕から鮮血が噴き出した。
『殿がおらぬ様になった、今が好機と思うておるのじゃろうが、そうはさせぬ・・・・』
刀を構え直し、朝利は政次目掛けて突進した。
次郎は、しのの懐妊を聞き、本堂で御本尊に手を合わせていた。
『井伊に新しい要をお与えくださった事、心より感謝致します。』
がさりと物音がした。
堂の隅に血にまみれた人影があった。
『政次!いかがしたのじゃ!何があった!』
『お・・奥山殿を・・・・・斬ってしまった。』
第9話『桶狭間に死す』放送終了後の感想!
とうとう直盛が死んでしまいました。
直盛の死に対して、悲しみが伝わってきたのは、直親より政次って感じに見えました。
しかし、あんな風に首が戻ってくるんですね。
まぁそれはそれで、亡骸として戻ってくるんだから・・・とは思いますけどね。
しかし、生首を皆に見える様にするとは・・・・・^^;
しかもヒゲ剃るとは・・・・^^;
と、少し怖かったです。。。
結局、直盛亡き後は、中野直由が引き継ぐといった遺言でした。
それを孫一郎が、皆の前で伝えた時の直親の悔しそうな表情は、やはりまだ自分は一人前と認められていないのか・・・と感じたからなのでしょうか?
しかし、その時の高橋一生さん演じる政次のフォローの言葉と、前田吟さん演じる直平のフォローの違う事!
違うというのは、テンション!
政次の方がどんだけ落ち着いてて、大人やねん!
おじいちゃん、血の気多いから・・・・っ!
って感じで、なかなか面白かったです。
しかし、今回も政次がいろんな意味で気になったし、注目する出番が多かったですね~。
なつが、小野にとどまりたい。と言った時の政次は、感謝の気持ちにあふれている様に見えました。
高橋一生さんが演じる政次の涙って、なんだか悪い人では無いという雰囲気が出てません?
直盛の首が戻ってきた時の涙も、なつに対する涙も、涙ぐむといった感じでしたが、それがまたグッっとくるんですよ。
それと先週、直盛が言いたかった事が今回解りました。
『いつか、もし・・・・世が変わり、穏やかになったら、辻が花を着せてやりたい。』
(辻が花で合ってる??)
って言いたかったんですね。
娘を思う父親の気持ちが、今回はすごく伝わってきたなぁ。。。。
それと、最後はまたまた政次が登場!
でも、奥山朝利を斬ってしまう・・・・という展開にっ!
ん~・・・しかし、奥山朝利ってあんなに根性悪やったっけ?
なんかあったん?っていう位、いろんな考えが浮かんできはったんやろね。
まぁ、小野を信用出来ないっていうのは解るけど、斬ろうとしたらあかんやろ!
で、返り討ちにあった。って結末になってしまって・・・・(T_T)
いや~、おかげで来週の高橋一生さん演じる小野政次の演技が、ますます見たい~!って思えたから、今回は朝利許すっ!