第13話では、おんな城主直虎の最初の仕事が徳政令についてでした。
ですが、この徳政令とは井伊家にとって不都合なもの、でも百姓達にとっては救いの手になるもの。
この板挟みに苦労する直虎。
そして、そこへ現れたのが瀬戸方久。
この瀬戸方久という人物は、井伊家にとって救世主となるんでしょうか?
さて、その徳政令の行方は・・・・?
各話のあらすじ(ネタバレ)については、こちらからどうぞ! ↓
2017年大河ドラマ【おんな城主直虎】あらすじ(ネタバレ)感想!
目次
第14話『徳政令の行方』あらすじ(ネタバレ)!
百姓達は、祝田の蜂前神社に相談を持ちかけ、その社を通じて今川家に徳政令を直訴したと聞いて、直虎は茫然となった。
『順を追って考えてみましょうか。徳政令が出されれば、瀬戸村と祝田村の民はどうなりましょう?』
と、落ち着き払った声で方久が言った。
『望み通りなのだから喜ぼうな。そして、井伊よりも今川を・・と、望むかもしれぬ。』
『となれば、両村は誰が治める事になります?』
そうか!と直虎は思った。
小野だ!政次だ!
『要するに、これは民の訴えを隠れみのとした小野様の乗っ取りなのでは?』
と、方久は言った。
方久の読みは当たっていた。
政次は、村を所領する新野家の娘と義妹で、虎松の母・しのを抱き込んだ。
『私に虎松様の後見をお任せ頂ければ、必ずや村はお返し致しますが。』
直虎の後見は望んでいない旨、しのから一筆を取り、瀬戸村と祝田村での徳政令を井伊に命ずる今川家の朱印状まで早々と手にしていたのである。
抱き込まれたのは、中野直之、奥山六左衛門の両重臣も同様だった。
そして、次の評定の場で直之は強い口調で言い放った。
『瀬戸村と祝田村を返し、方久を家臣の列から除く事。それがなされぬのならば、我らは直虎様をご領主とは認めぬ。』
『・・・・・では、誰が虎松の後見をするというのじゃ。』
『但馬殿にやってもらう。』
『そなたら気は確かか?』
『確かじゃ!但馬は領地を元通りにし、百姓どもの不満も収めてみせるという。どちらが頼りになるかは明らかじゃろ。』
ちょうどその時、家人が政次の来訪を告げに来た。
政次は、直虎に書状をだした。今川からの下知だという。
『高利貸しに苦しんでいる民を助けるべく、井伊より徳政令を出す要にとの事にございます。』
政次は冷然と言った。
直虎は、わざと戸惑った表情を見せた。
そしてこれからが、方久、南渓にも協力を得て考えた芝居の始まりだ。
『発布したいのはやまやまじゃが・・・実は・・・・』
と、直虎は、方久に困惑した顔を向ける。
『やはり、いきなり私が所有するというのは風辺りが強いかと・・・瀬戸・祝田の土地を龍潭寺に寄進してしまったのでございます。』
と、弱りきった様子で方久が言った。
政次の表情が一変した。
そして直虎は、袂から今川家の『仮名目録』を取り出した。
『これによると確か、寺領に関しては、守護不入とあったはず・・・・あぁ、ここじゃ、ここじゃ。』
不入とあれば、今川家も手が出せない。
『今川のお沙汰を、はねつけるとおっしゃるのですか。』
強い目で直虎を見ながら政次が言った。
『そうではない。くしくも発布が出来かねる様子となってしまっておるというだけの事じゃ。』
そして、政次は駿府へその返事をすると言い残し、退出した。
『意味が解りませぬ。今川よりの徳政令があれば、百姓は収まる。そこなる商人も井伊に返済を迫る事は出来なくなりましょうに。』
と、納得出来ないとばかりに直之が言った。
『あれをのめば、瀬戸も祝田も但馬の土地になるのじゃ。方久に土地を預けるのは、これからの井伊の為じゃ。』
『とにかく、瀬戸と祝田を返して頂かぬ限り、我らは但馬を後見に望む。』
さっさと出て行く直之を、六左衛門も追った。
百姓達の団結
事件は翌日に起こった。
方久が屋敷からさらわれ、百姓からの脅し状が直虎に届けられたのだ。
『今川の徳政令を受け入れると記したものを神社に届けよ。さもなくば、方久の命は無い。』
と書かれていた。
これも、政次だ。
彼らを操り、この要な事をさせたのだ・・・・・
それから村は、領主への抗議行動として、集団で耕作を投げ出して退去する『逃散』と呼ばれる行動に出ていた。
直虎は、人っ子一人見当たらない村を後にし、神社ヘ向かった。
境内に入った所にはご丁寧に、紙と筆、硯、墨、水までが用意されていた。
直虎は、『徳政令の発布はゆめ疑いなし』と書き、日時を記して署名した。
その時だった。
一匹の亀が書状の上に居座るとぴたりと動かなくなった。
『・・・・これ、どけ、亀。・・・亀。』
その名を呼ぶのはいつ以来だろう。
『これは違うか。・・・・・亀・・・・』
亀は動かない。まるで直親の意志を伝えているかの様に見えた。
『そうか。われも違うと思う。』
そして、亀の下から書状を引き出し、二つに裂いた。
それから境内を出た直虎の目に、苗代の鮮やかな緑が映った。
直虎は立ち止まり、風にそよぐ苗を見つめた。
直虎の賭け
翌日、直虎を先頭に傑山と昊天、寺の小坊主達一団が瀬戸村へ向かった。
苗がこれ以上育つと、田に根付きにくくなり、実りを損ずる事にもなりかねない。
一度は逃散した百姓達も焦り、きっと戻ってくるはずだ。
それは、直虎の賭けだった。
皆で田植えを始めて間もなく、あぜ道に何人もの百姓が立っていた。
『お主らの稲が育たねば、我らも困るからな。勝手だが、田に入らせてもらった。』
そこにいた甚兵衛が、握った拳を振り上げて言った。
『直虎様は、借金のかたに方久に瀬戸を売ったんでぇ。かような狂言で、わしらがほだされるとお思いけ!』
『確かに私は、瀬戸村と祝田村を方久の土地とした。だがそれは、井伊の借金を無くす為ではない。』
そして直虎は、方久に年貢が入って、百姓達の返済を猶予させる話をした。
『ふんでも、借金は無くなりゃせんにぃ!』
そう言う百姓達を目先の話ばかりするなと、直虎は一喝した。
『まず、村を潤し、それは方久を潤し、やがては、井伊を潤す。われは、皆とそんな風に井伊を作っていきたいと思うておる。』
百姓が一人、田に足を入れた。
また一人、次の一人、やがて皆が続き、横一列になって田植えを始めた。
すると、いつ来たものか、奥山六左衛門も泥だらけになりながら加わっていた。
直虎の目がわれ知らず潤んでいた。
翌日、直虎は百姓達に何か望みは無いかと問うと、若い百姓が口を開いた。
『あの・・・字ぃ教えて頂きてえで。文書書く時もさぁ、皆でさんざ難儀してやぁ・・・』
あの、間違いだらけだった書状を直虎は思いだした。
そしてくすりと笑い、直虎は南渓に頼んでみる事にした。
そうして、問題となっていた新野の娘と、しのの土地については、それぞれに佑椿尼の所領、そして川名の一部を渡す事で決着を図ろうとした。
『祝田をお返しくださらぬ限り、直虎様を虎松の後見とは認めませぬ!』
と、しのは、強硬な態度を変え様とはしなかった。
しかし、最大の懸念は、徳政令の沙汰を無視された今川家の反応であった。
それは、最も恐れていた形で、直虎に襲いかかってきたのである。
第14話『徳政令の行方』放送終了後の感想!
今週も先週に引き続き、『徳政令』騒動でした。
さすがに今回の中野直之には、ちょっとびっくりだったなぁ・・・
女といっても、一応『殿』になる訳やし・・・
よく聞いてたら、だんだん調子乗ってんちゃうん?的に言い返してはったからね~。
いやいや、あかんやん。
殿にそんな口聞いたら!とツッコミどころ満載やったけど・・・(*_*)
しかし、中野直之役の矢本悠馬さんって、なんか若すぎる!って思いました。
26歳って年齢は、決して若すぎる役ではないけど・・・
でも、隣の六左衛門との、見た目年齢の違いがっ。。。(^_^;)
そんな感じで見ると、矢本悠馬さん若い!って思うんですよね~・・・
さて、今回更なる『ワル政次』が登場!
どんどんワルさが増してきますね。(^_^;)
蜂前神社の禰宜(ねぎ)も、政次同様、いろんな事をたくらんでいそうな雰囲気でした。
ってか、『ねぎ』て・・・(^_^;)
一応、蜂前神社の神主でしょう?!
そんな根性悪そうな感じで、ええん?って思いましたが。。。
しかし、やっぱり政次は本当のワルになったの?と、禰宜とのやりとりで思いました。
なんだか、寂しい限りです。。。
しかし今回は泣けたわ。
亀が登場してから、稲を植える時まで・・・
久しぶりに直親の映像を見て、キュンとしたし。。。
なかなか感動でした。
柴咲コウさんの演技もすごく良くて、『やるやん。直虎!』って言うてしまったからね。
ついでに、おじいちゃんの甚平の演技にも、感動させられたしね!
それと、六左衛門!
ええ味出してたね~!
ダテに歳取ってへんよ!・・・って失礼?(^_^;)
(中野直之より歳上ってだけやけど。。。)
それに傑山役の市原隼人さんが六左衛門に、『(苗植え)一緒にやるか?』って言ったのが、カッコ良かったね~!
それと、毎度毎度ですが・・・
え~・・・・
しのめ~!
やっぱムカつく~!
なんやろね。私のムカつくっていう感情を、くすぐるおなごやね。
なんちゅうか・・・ね~
・・・と、長くなるから止めとこ。
それと、蜂前神社の禰宜が政次に、『直虎が厄介な人物』だと言った時、政次が『知っとる。昔から・・・』って言いましたね。
そう言った政次は、どんな気持ちだったんだろう?
それに、寿桂尼が直虎を申し開きに来る様に命じましたね。
その時の政次の表情・・・
う~ん。
いろんな意味に取れたなぁ・・・
さすが高橋一生さんやわ。
でもやっぱり、あの表情を見たら、直虎を守りたい。と思っていると感じてしまいました。
心の奥では昔の気持ちが残っていて欲しいなぁ。。。