前回は、乳母・たけとの別れが印象的でした。
お互いを思いやる結果として別れがやってきたという感じです。
そして、気賀の中村屋より材木の売り先が見つかったとの報告。
これが井伊にとって大きな実りとなるのでしょうか。
目次
第25話『材木を抱いて飛べ』あらすじ(ネタバレ)!
龍雲丸とその手下たちが、井伊の山から切り出していた材木に、方久が買い手を見つけてきた。
『近頃、気賀に移ってまいりました、成川屋と申しまして。なんでも、寺の普請用に集めた材木を火事で失ってしまい、その代わりが欲しいとの事です。』
『急ぎ、話をまとめてくれ。出来るだけ高く売ってくるのじゃぞ。ほえるのじゃぞ。銭の犬の名にかけてな!』
綿布の商いも好調だ。
これでようやく、井伊家の借りを一部返す事が出来る。
直虎は家臣に命じ、子どもたちも駆り出して、全ての材木に『井』の字の焼印を押させた。
伐採現場から下ろされた材木は、直虎と方久の同行のもと、気賀の中村屋へと運ばれた。
その中村屋で、直虎は意外な事を聞かされる。
それは、龍雲丸が『龍雲党』なる名乗り旗を掲げ、よろず請負をやっているというのだ。
雇っているのは、元罪人や荷担ぎ、船乗り、牢人や坊主崩れといった流れ者達。
彼らを取りまとめ、寝床と食い物を与えて、それぞれに応じた様々な仕事をさせているらしい。
『今や、気賀の裏のまとめ役にございますよ。うちも、ちょくちょく人手を頼んだりしております。』
井伊の館に戻った直虎に、気賀に関する別の噂を語ったのは政次だった。
『今川が、城を築くという話が出ています。』
『気賀に城?何ゆえじゃ。』
『塩止めをきっかけに、駿府から気賀に商人が流れまして、それを取り締まる為の様です。』
『しかし、気賀は商人みずからが、町を取り仕切る為に、今川に銭を収めておるわけであろう。さような道理の通らぬ話、町衆は認めはしまい。』
『認めぬと言うたところで、今川から力に訴えられれば、受け入れるしかありますまい。』
駿府からの下知
そう話していた政次みずからが今川の力を伴い、駿府から帰館したのは数日後の事であった。
関口という名の今川家の重臣は、いきなり切り出した。
『太守様からのお下知を伝えに参った。』
書状を受取り、開いた政次が読み上げる。
『井伊に、三河と内通したる謀反の疑い、これあり。ついては駿府に申し開きに参るように。』
何の心当たりも無い直虎は、関口に問うた。
『あの、一体何のおとがめにございましょうか?』
関口に目配せされた政次が口を開いた。
『三河に流す材木を都合した、という疑いがかかっております。』
材木を売った相手といえば、成川屋だが・・・・
『その成川屋という者、怪しげな動きをしておったので塩止めに反しておるのではないかと調べあげたとこ、あろうことか、三河に通じており・・・・・。井伊の材木は三河に流れておったという事にございます。』
そして、関口が続けた。
『そもそも、かような大きな商いをするというなら、主家に伺いの一つでも立てるが筋。忠義が足らぬゆえ、かような事になるのじゃ。明日には戻るゆえ、出立の支度をしておくよう。』
胸をそらし、政次を連れて関口は退出した。
『なんという無理難題を!われらに商人の売り先まで責めを負えというのか!』
顔中を口にして叫ぶ直之に、直虎は言った。
『それはおそらく、どうでもよいのじゃろう。』
井伊をそろそろ政次に渡したい。
そんな今川の真意が透けて見えた。
武田と徳川に挟まれる遠江の国衆を忠実な者で固めたいのだろう。
となれば、申し開きをしたところで無益だ。
『忠義が足らぬというなら、あふれかえるほどの忠義を見せつけてやればよいのじゃ。』
直虎は、六左衛門と方久に策を伝え、翌日、自身は駿府に向けて旅立った。
策とは、こうだ。
成川屋へ出向き、材木を買い戻す。
それがかなわなければ、手当たり次第材木を買い集め、『井』の焼印を入れる。
成川屋は、すでに運搬船を出し、買い集められる材木ではとても量が足りなかった。
二人は最後の手段にすがりついた。
中村屋から場所を聞き出し、龍雲党の根城へ急ぐ。
じっと目を閉じて事情を聞く龍雲丸の周囲で、手下達が一様に呆れ返った顔になった。
『わしらに、その三河へ向かっておる材木を取り戻してこいという話ですかい。』
『材木を乗せた船は今、どのあたりか分かんねぇ。』
『しかも、明日には取り戻さねば間にあわねぇ。』
『出来るわけねえだろうが!』
方久と六左衛門は、かわるがわる声を張った。
『そこをなんとか!』
『このままでは、直虎様の首がすげ替えられてしまいます。首が飛んでしまうかもしれませぬ!』
その瞬間、龍雲丸が両目をかっと見開いた。
駿府への申し開き
直虎は別の策を用いていた。
宿舎にした寺で毒薬を飲み、わざと高熱を発したのである。
様子を見に来た政次に、直虎は事の次第を明かした。
『これで、二三日は、稼げるであろう。』
『なんという無茶を・・・・』
体がだるく、頭がふらついた。
直虎は布団に身を入れ、政次・・・・
と声を発した。
『もし、うまくいかなかった時は・・・・、その時は井伊を頼む。』
政次が驚きの表情を浮かべ、やがて小さくうなずいた。
『俺の手は冷たかろう。』
政次が直虎の額に手を当てた。
『・・・・うむ。血も涙も無い鬼目付けじゃからの。政次は、昔から誰よりも冷たい・・・・・・』
三日後、熱は下がった。
直虎は、直之とともに今川館に足を向け、氏真が現れるのを待った。
『間に合いませなんだか。』
直之が切迫した声で言った。
直後に襖が開いた。
平伏する直虎たちに、面を上げよ。と関口が声をかける。
顔を上げる直虎たちに、氏真が言った。
『二十年ぶりかの。会うたのは。』
『はい、さようで。お久しゅうございます。』
『今日は鞠では落着せぬぞ。』
はるか昔、龍王丸と呼ばれていた頃の、まだ幼い氏真の面影がふっとよぎった。
それには触れず、直虎は腹に力を込めて言った。
『成川屋が三河と通じておりました件は、当家も仲立ちをした中村屋も、あずかり知らぬ事でございました。何とぞ、太守様のご容赦を頂ければと存じます。』
懸命に直虎は続けた。
『せんだっては、新野の娘と庵原様とのありがたきご縁談も頂き、ともにますます太守様の為に励もうと誓いましたばかり。さような井伊が何ゆえ、今さら謀反などをたくらみましょうや。』
『信じてやりたいところじゃが、遠江で最も早く三河に通じようとしておった井伊であるからのぅ。』
相手が偽者とは知らず、松平元康。。。今の、徳川家康との密談に出向いた直親の事だ。
あの後、直親は申し開きの為、この駿府に向かい、その途中で・・・・
『悔しゅうございます。』
直虎は必死で怒りを押し殺しながら言った。
『井伊と今川に遺恨がないといえば偽りになりましょう。なれど私は家督をお認め頂いてからは、心を入れ替え、尽くそうとしてまいりました。弓を引こうと考えた事など、一度もございませぬ。』
口が止まらない。
直虎はさらにまくし立てた。
『間者と知らず乗せられたは、私のうかつにございましょう。なれど、かようなやり方は、今川は真に忠義なる者を失うこととはお考えにはなりますまいか!』
ひたと見据えられ、氏真がひるんだ顔になる。
その時、バタバタと家人が駆け込んできて、申し上げます。と、大声を放った。
『おびただしい材木が、こちらへ向かっております。全て『井』の印がついておるそうにございます。』
龍雲丸が間に合ったのだ。
全身から力が抜け、汗が噴き出した。
息を整え、直虎は言った。
『井伊の心をお示ししたく、三河より一本残らず取り戻す様、わが家臣に命じましてございます。これが、井伊の忠義にてございます!』
【おんな城主直虎】第26話『誰がために城はある』あらすじと感想!
第25話『材木を抱いて飛べ』放送終了後の感想!
いやいや、今回も面白どころ満載やったなぁ。(^o^)v
まず、早速登場した今川氏真の笑い方がキモくてびっくり!
どうやら井伊をおとしめる策が浮かんだんやろうけど、政次も『どないしたらええん?』的な感じやったし・・・
で、関口がやってきてしまった訳やけどね。
とにかく直之は、まずキレてみたけど・・・それじゃあ関口の心は動かんね。
すぐキレる直之やけど、いくらキレてもその後、解決なった事ないし、あのキレ具合は何も役に立ってないねんけどなぁ・・・(-_-;)
そのキレッキレの直之とは対象的に、今回の直虎はかっこ良かったね。
『案ずるな。道は必ずある。必ず・・・』って直虎が言ったシーン、カッコ良かったわー。(*´∀`*)
そして、碁を一人で打つ。。。
そんな一人で碁を打つ直虎の姿に虎松びっくり!
しかし同じく政次も一人で碁を打ってたから、更にびっくり!
で、最後はその政次に抱きつく、なつに強烈びっくり!
てな連鎖やったなぁ。。。
いやいや・・・そうそう!なつさんっ!
びっくりさせんといてや!
殿の事を心配するフリ(フリちゃうけど)して、どさくさ紛れに、政次に抱きつく作戦成功っ!!
おっしゃ~!!
って感じやったんかな??
てか、その話するん、抱きつく必要はどこぞにあらせられましたか・・・なつさん。
ここ数分で
政虎クラスタ→死亡
政なつクラスタ→死亡
致しました。#おんな城主直虎 pic.twitter.com/hJdPyb6vbH— こざ (@koza_ahtmk) 2017年6月25日
ま、でも今回は龍雲丸達の活躍でなんとか、事なきを得たけどね。
その龍雲丸達の面白ろTweetゲットしました。
パイレーツ・オブ・井伊谷 pic.twitter.com/3KGLInYw4X
— 健太郎@柴淳のゆかいな仲間たち (@kentaro_sibajun) 2017年6月25日
しかし、ゴクウを柱にくくるといい風吹くって・・・(-_-;)
どーゆー事?
面白いといえばある意味、気賀の中村屋も!
しかし何なん?あの叫びは・・・?
あんなキャラ設定にしてるんや。本田博太郎さん。。。
それと、今回の政次と直虎!!
碁を打つシーンも、2人が通じ合ってるっていう表現をしたかったのかな?と思わせたけど、なんと言っても直虎が薬を飲んで熱を出したシーン。。。
直虎を見つめる政次の目・・・
目だけで、あれだけの表現が伝わってくるとは、さすが高橋一生!
全国のお茶の間から声にならない悲鳴が(本日2回目) #おんな城主直虎 pic.twitter.com/WQg0VbXkBE
— ohagiオブザワイルド (@Mandorider) 2017年6月25日
そして、駿府で申し開きをした直虎。
気になったのは、直親を思い出させる様な言葉を言う氏真。
が、直親を今更ながらに思い浮かべても、皆の頭の中には、きっと『オ・モ・テ・ナ・シ』ならぬ『ス・ケ・コ・マ・シ』の5文字が・・・って思ったけどね。
で、なんとか材木が今川屋敷に運ばれました。
気になったんは、方久!
まず、思ったんは『お前も運べ!』。
それと、龍雲丸に思ったんは、『材木に乗るな!』かな。。。
しかしやっぱり、気になるのは・・・・たけやわ。
うめ って・・・(-_-)
たけちゃうん!たけやろ!
・・・と、しつこい??
ではまた来週~!