2017年大河ドラマ『おんな城主直虎』ですが、タイトルを見て解る様に女性が城の主となる。その名も『直虎』という事ですね。

直虎という名前だけだと、『』というイメージが浮かんでくる名前ですが、それが実は『』だというのが、このお話の醍醐味ってやつです。

井伊直虎は男の名前でありなから女性だ』といった予告が、今になって『』だったかも・・・・とは?

 

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目次

『おんな城主直虎』主人公の井伊直虎とは!

 

『おんな城主直虎』の井伊直虎とは

 

まず、井伊直虎という人物について簡単に振り返りたいと思います。

詳しい人物像は、こちらで確認出来ます。  ↓

大河ドラマ【おんな城主直虎】最終回までのあらすじ(ネタバレ)!

柴咲コウ大河ドラマ【おんな城主直虎】主演!井伊直虎ってどんな人?

 

井伊直虎は、井伊直盛の1人娘でした。

男の子が授からない為、従兄弟である亀之丞を婿養子に迎え入れるという事で、幼い頃から2人は、許嫁(いいなずけ)とされます。

 

そして、亀之丞の父である井伊直満が今川義元に誅殺されます。

その原因は、井伊家の家老である小野政直の陰謀でした。

 

小野政直は、父である井伊直満だけではなく、幼い亀之丞の命をも狙います。

亀之丞は身の危険を感じ、約10年間消息不明となり、小野政直の死後に井伊家に戻りました。

 

井伊直虎は亀之丞が死んでしまったと思い、すでに出家しています。

井伊家に戻った亀之丞は井伊直親と名乗り、家督相続をする事となりました。

 

しかし、井伊直親も小野政直の子である小野政継の陰謀により、命を落とします。

その後、井伊家で家督相続するのは井伊直親の子である、幼い虎松だけになってしまいました。

 

その虎松を家督相続させる迄の間、井伊直虎がおんな城主となり、数々の政治的手腕を発揮し、危機を乗り越えます。

 

そして井伊直虎は、虎松を教育し、徳川家康に気に入ってもらえる人間にまで成長させます。

その後虎松は、井伊直政となり井伊家の家督相続をし、更に『徳川四天王』と呼ばれる中の1人となります。

 

井伊直虎は、愛する人の子(亀之丞の子が、井伊直政)を立派な人間にさせる事を誓い、生涯独身でこの世を去りました。

 

井伊直虎に教育された井伊直政は、『井伊の赤備え』という軍を引き連れ、戦では『井伊の赤鬼』と恐れられるまでの人物になったのでした。

 

以上、井伊直虎の生涯は、この様な内容で語られています。

さて、そんな井伊直虎がもしや『』だったという説は、本当にあるのでしょうか?

 

井伊直虎は実は男?

 

井伊直虎は実は男?

 

こんな話が出てきたのは、井伊直虎が男だった可能性を示す史料が発見された。という事からの様です。

その史料を発表したのは、京都市東山区にある『井伊美術館』です。

 

なんでも、見つかった史料というのは、『守安公書記(もりやすこうしょき)』という史料で、全部で12冊あるそうです。

その中に、今川氏真の配下にあった井伊家について書かれている部分について下記の様に発表されました。

 

『井伊谷の領地が直盛の義理の兄弟・新野左馬助親矩(にいのさまのすけちかのり)の甥(おい)にあたる井伊次郎に与えられたとの記述があった。』 

引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00000006-asahi-soci

 

という事なんです。

井伊次郎って・・・?

 

次郎法師』じゃなく、『次郎』という名はどう考えても『』?

 

しかも『次郎法師』という名について今まで伝えられてきた内容としては、『出家した際に龍潭寺にて、つけられた名前』という説と、『婿養子を迎えいれると決まった頃に、つけられた名前』という説があります。

 

とにかく、井伊直虎に関する史料というのがほぼ見つかっていない為、他の人物達の史料と合わせながら人物像を描いていってるという印象です。

 

ただ、戦国時代に生きた女性というのは、年齢(いつ頃生まれたのか)や、更に名前まで記述として残っていない事が多々あります。

 

この井伊直虎に関しても、ほぼ人物像が解る史料というのが無い為、女性だという見解が大いにしてあるんだと思います。

 

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井伊直虎の『男説』には疑問が・・・

 

『井伊直虎』の男説には疑問が・・

 

ですが、もし井伊直虎が男だったとすると、それまで語り継がれていた少しの部分だけではなく、話の全てが変わってきます。

 

そもそも、井伊直親との婚約説は何なんだろう?といった疑問が出てきます。

ですが、井伊直虎を女性とするなら、婿養子説が必要だから・・・という事で、そういった話になったと仮に仮定しても、井伊直親の命が狙われていたのもおかしな話になります。

 

もし、井伊直虎がそもそも男なら家督相続が出来るはずですし、小野直政も井伊直親の命まで狙う理由が解りません。

 

しかも井伊直虎が男なら、何故その後、わざわざ井伊直親を呼び戻し、家督相続させたのか?

そして、井伊直親の死後に井伊直虎が当主の役目を果たしますが、そこまでして何故、家督相続しないのか・・・?

 

更に、井伊直親の子である井伊直政も、直虎に教育を受けるというのは、女性であるからこその教育。だと言われれば納得出来ます。

 

ですが、家督相続も出来ない人物からの教育を受けるとは・・・?

 

そして、『祐圓尼(ゆうえんに)』という尼になったという井伊直虎。

この『祐圓尼』という名前まで出てきていますし、それじゃこの人は誰?という事になります。

 

と考えると、全てが行き過ぎた仮説なのか?と考えると逆に凄いですよね。

だから、つい『男説』が間違いじゃない?・・・となってしまいます。

 

でも、歴史の史料とか化石なんかもそうですが、今まで考えられていたものが180度、覆される事だって無くはない話ですよね。

いや~、奥深くて面白いなぁと思いますね。。。