第5話では小野政直が他界し、亀之丞が井伊谷に戻って来ました。
そして、次郎法師と亀之丞改め、井伊直親の結ばれぬ運命・・・・
少し、ラブストーリーの様な展開もなかなか良い感じです。
政直の死によって、井伊家は良い方向に向かうのか?
鶴丸改め、小野政次は、次郎法師と亀之丞(井伊直親)と、どんな関係を築いていくのか?
その辺が、今後気になるところですね!
各話のあらすじ(ネタバレ)については、こちらからどうぞ! ↓
2017年大河ドラマ【おんな城主直虎】あらすじ(ネタバレ)感想!
目次
第6話『初恋の別れ道』あらすじ(ネタバレ)!
井伊谷に戻った亀之丞に、『元服の儀』が行われる事となった。
亀之丞自身も元服は、故郷でと決めていた。
『本日より井伊肥後守直親と名を改めるよう。』
『ははっ。』
一同は、感無量の気持ちだったが、複雑な気持ちだったのは、亡父・政直の跡を継いで、家老となった政次である。
亀之丞の帰還は嬉しいものの、それによって、奥山朝利の娘との縁組は破談となり、我が子が井伊家当主となる事も消えたのだから・・・
儀式が終わり、直親は次郎との結婚について直盛に問うた。
『次郎法師様の還俗は、いつのことになりましょうか。』
直盛の代わりに、政次が答えた。
『恐れながら、今川の太守様に直親様の帰参をお許し頂くのが先決かと存じます。』
かつては、『鶴、亀』と呼び合い、誰より親しかった2人だが、今は名前も立場も違う。
直盛はその場での判断を避け、直ちに駿府へ向かい、今川系の様子をさぐる様、左馬助に命じた。
次郎と南渓は、向かい合い『公案』をしていた。
公案とは、禅僧で、師が弟子に言葉で与える課題だ。
『昔、超という国に、道威という王がおり、『中』と『伯』という2人の大臣が仕えておった。』
と、南渓は言った。
『争いが起こり、道威はどちらかを追い出さねばならなくなった。』
と続ける。
『そして、道威はそれぞれに2つずつ、饅頭を渡した。2人共、1つはその場で食べ、『中』は、残り1つを腹をすかせた子供に与えた。『伯』はそれを後生大事に持ち歩き、いつしかカビさせてしまった。』
と言うのだ。
そして南渓は次郎に
『さて、道威はどちらに大臣を続けさせたかの?』
と問うた。
『やはり『中』ではないですか?食べられぬ様にしてしまっては、意味がありませぬ。』
と言う次郎に、南渓はニヤニヤしながら
『道威が選んだのは、饅頭をカビさせた『伯』だったのじゃ、さてそれは何ゆえじゃと思う?』
南渓は、饅頭を2つ、次郎の前に差し出した。
次郎死す
数日後、左馬助が駿府から戻った。
今川家は尾張攻めの最中だった。
何か事を願い出れば、その代償に思い軍役を課されるのは間違いないという。
『そなたの帰参までは、願い出るとしても、次郎の還俗となると何を要求されるか分からんという事でな。・・・・すまぬ。直親、汲んでくれ。』
と、直盛が言った。
『無理を申し、ご迷惑をおかけいたしました。おとわ様の事は、二度と申しませぬゆえ。』
と、直親は深々と一礼した。
元服し、ぐっと凛々しくなった直親に次郎の胸はざわついてしまう。
『おとわ、聞いたか?還俗がかなわぬ話は。』
直親が言った。
そして
『ここはもう、死ぬしか無いと思うのだ。』
と直親は続けた。
『ば、ばかな事を申すな!やっと戻ってこられたのに。』
と言う次郎に、直親は
『俺は、死なぬぞ。死ぬのは、おとわだけだ。』
『はぁ?!』
一緒になれないのは、次郎が井伊家の惣領娘だから。
死んだ事にし、名を変え、身を隠し、別人として生きれば良い。
そう考える直親が言った。
『俺は、おとわと夫婦になり子を作る。他に子が無ければ、その子を跡継ぎにという事になるはずじゃ。』
父や母に黙っておらねばならぬ事を考えると胸が痛くなる次郎だった。
だが、直親からの説得でいつしか心がグラついていった。
『今生は、一度きりであるのにな。』
次郎は小さくうなずいた。
2つの饅頭
死んだと見せかけるのは水死だ。
幼い頃遊んだ川に遺書と草鞋を置いておけばいい。
次郎は寺の仏殿で、ご本尊に例を述べ、自室に戻った。
机の隅には、以前南渓から渡された2つの饅頭が置かれている。
『何故、饅頭をカビさせた『伯』を選んだのか・・・・?』
あの時の公案が、ふと頭をよぎった。
待ち合わせた寺の井戸端で、次郎は直親に言った。
『直親。・・・・おとわは、死ねぬわ。』
更に、
『直親とわれは、それぞれ一個の饅頭なのじゃ。』
と言った。
『饅頭・・・?』
『2つの饅頭をいっときに食べたり、人に与えてしまっては、のうなってしまう。なれど、1つを取り置けば、本当に困った時に、もう一度食べたり与えたりすることが出来る。』
それを聞いた直親は
『還俗するのは俺と一緒になる時ではなく、俺に何かがあった時でありたいという事か・・・・それでよいのか!』
不意に激し、身を震わせて直親は言った。
『一度切りの今生と言うたではないか。一生、日の目を見る事などないかもしれぬのだぞ!』
それを聞いた次郎は、
『それこと上々であろ?われがカビた饅頭になることこそ、井伊が安泰である証であろ?』
次郎は、背後から直親にがっしりと抱きしめられていた。
『置き去りにしてすまぬ。・・・・』
そして直親の腕が離れていった。
『・・・・葬らねばならぬのは、俺の心だ。』
それから、今川家の許しも得て、直親は井伊家に帰参し、直盛の養子となった。
そして次、は嫁取りが急がれた。
評定の場で、奥山朝利が、おずおずと切り出した。
『以前、わが娘を小野但馬殿の妻とし、井伊の家督をというお話があったと思われますが・・・・』
同席している政次にチラリと目をやり、直親は笑顔で答えた。
『井伊の為によろしきお方ならば、喜んで。』
そして、直親は井伊の居館を出て、一里と離れていない祝田村に屋敷を構え、そこに、朝利の娘、『しの』を正室として迎えた。
それを聞いた次郎は、『これで、本当に次郎法師になったのだ。』と思った。
第6話『初恋の別れ道』放送終了後の感想!
今回の第6話で、おとわと直親が、結局一緒になる事はない。という事が解りましたね。
解ってはいるものの、やっぱり見てると『くぅ~・・・』となります。
(ハンカチ噛む感じ)
それと、気になったのが前田吟さん!
今回も、じじ様すごいやん!って感じでした。
トレーニングってやつでしょうか、武術の練習的な感じで投げ飛ばしていましたけど、本当に血気盛んなご隠居様ですね。なんだか笑ってしまいました。
それと、おとわの還俗について話し合っている時の、前田吟さんと新野左馬助役の苅谷俊介さんの言い合いにも笑ってしまいましたが・・・(笑)
おじいちゃん同士の喧嘩や!って感じで・・・
ホント、前田吟さん、良い味出してます。。。
そして小野政次役の高橋一生さんですが、なにか心に思う事がある。。。という雰囲気が出ていて、なかなか良い演技をされるなぁと思います。
やっぱり政次は、おとわの事が好きなんでしょうね。
今回、直親にそこをズバっと言われた!って表情がなんともいえない感じでした。
いや~、しかし前回の5話でも言ってましたが、直親役の三浦春馬さんが爽やかっ!
すごい素敵な笑顔を魅せるから、正室に迎えられた『しの』も、即惚れた!って感じじゃなかったですか?!
でもこれから、しのの嫉妬が炸裂する様ですが・・・・
危うし次郎法師!
おんなの戦いも一騒動ありそうですし、これからますます面白くなりそう!
(決してドロドロ的な戦いを期待してる訳じゃないですよ・・・^^;)