織田領国がとうとう朽ち果ててしまいました。

そして、織田信長暗殺計画を実行した張本人、明智光秀も秀吉に命を狙われる事に。。。

おんな城主直虎!ついに最終回です!

 

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第50話『石を継ぐ者』あらすじ(ネタバレ)!

 

 

六月半ば、家康は兵を率いて西へ向かった。

光秀を見限り、圧倒的な兵力を集めた秀吉軍に合流しようとしたのである。

 

ところがその途中、行き合った秀吉の使者から光秀が山崎の合戦で敗走した後、落命した事を知らされ、兵を引く様に申し渡されたのだった。

 

直虎は急いでいた。

直之らを伴い、堺の中村屋から龍潭寺に戻るや、自然(じねん)を呼び出し、こう告げた。

 

じねん、このおじさんと共に逃げよ。

その時、恐れていた事が起こった。

 

屈強そうな兵を何人か従え、万千代が姿を見せたのだ。

その子は徳川で預かりますゆえ、こちらへ

 

浮かべた笑いが歪んでいた万千代へ、直虎が言った。

この子を葬り去るつもりか。・・・徳川殿がこうせよと言うたのか!

 

徳川だけではない。

明智の一族を根絶やしにするべく、秀吉の手の者がいつ現れてもおかしくはなかった。

 

この子は、僧にしてしまえばよい。それでもだめならまた何か考える。そなたもそうやって生き延びてきたわけであるし、何とかなろう。

唇を噛む万千代が、やがてくるりと背を向けた。

 

ありがたい事じゃのう。

万千代の報告を聞いた家康は、手を合わせて言った。

 

明智の子が生き延びてくれればいつか報いる事も出来よう。』

それに、家康の真意とは別の理由もあった。

 

武田の遺臣が織田方に対して起こした一揆により、甲斐を与えられていた河尻秀隆は殺され、信濃の守長可、上野の滝川一益はそれぞれ本国へ逃走した。

 

そして、この地の領地をめぐって、徳川は、相模の北条家と激しい争いが生じていた。

それもあり、光秀の遺児は、すでに過去の些事となっていたのである。

 

それからしばらくして、直虎は咳が止まらず、時に高熱を発する様になった。

横になると龍雲丸の顔が思い返された。

 

先日の再会で、別れ際に直虎は水筒を手渡した。

そして二人は笑顔と短い言葉を互いに交わした。

 

われより先に死ぬなよ。

そっちもな。

 

幸せだった頃

 

同じ頃、新野姉妹の長女・あやめが龍潭寺を訪れた。

今は秀吉に仕える、三女・桜の夫を、徳川に奉公出来る様にとりなしてもらえないか、というお願いだった。

 

次女の桔梗も夫に先立たれたばかりだという。

そうしてあやめが帰ると、直虎は新野三姉妹を万千代に引き取ってもらう事を考えた。

 

その相談を南渓にした直虎は、その日から咳が激しく、熱も高くなり、やがて床から離れられなくなった。

 

ゆえに未練などないと思っていた。

いざ死ぬ時にはこれで終われると、ほっとするのではないかと。

 

そんな気持ちの中、直虎は様子を見に来た南渓に言った。

なれど今、ひどく生きたいと思うておりまする。生きて、この先を、井伊の旗の下に皆が集い、徳川の旗の下に日の本中が集うのを・・・この目で見たい。

 

直虎は目を閉じた。

どこからか、笛の音が聞こえてきた。

 

布団から出て、美しい音色を頼りに歩いた。

月明かりの下、井戸端で子供の姿の亀之丞が笛を吹いていた。

 

待ちかねたぞ。おとわ。

側で、同じく子供の姿の鶴丸が、真面目くさった調子で言った。

 

おとわ様、遅れるにもほどがございまする。さて、行きますぞ。

行く?どこへじゃ?

 

見たいと言うておったではないか。この先の事が。

亀之丞が笑って応えた。

 

はっとして、とわは叫んだ。

嫌じゃ!われにはまだ、やらねばならぬ事がある!

 

おとわが俺の志を継いでくれた様に、次は誰かがおとわの志を継いでくれる。

そう亀之丞が言った時、別の男の子が現れた。

 

おい!行くんなら、俺も連れて行ってくれ!

それが子供に戻った龍雲丸である事が、とわにはすぐに分かった。

 

では皆様、参りますぞ。

鶴丸が言った。

 

この三人と一緒に行ける。

大きな幸せが押し寄せ、『いざ!』と、とわは思いきり声を張った。

 

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直虎の最期

 

八月二十八日。

井伊には手を合わせ、涙を浮かべる百姓たちで埋め尽くされた。

 

物言わぬ直虎を収めた白い棺が長い長い列の間をゆっくりと運ばれていった。

同じ頃、ある海岸に船の残骸と、赤い飾りのついた水筒が打ち上げられていた。

 

乱戦が二ヶ月に及んだ十月。

北条方が、ようやく和睦に応じる姿勢を見せた。

 

徳川側の条件は、旧武田領のうち、甲斐と信濃を占領し、上野一国を北条領とする事である。

この交渉にあたり、使者として家康が選んだのが、二十二歳のまだ小姓姿の万千代であった。

 

万千代は、直之、六左衛門らと手分けして、甲斐・信濃をくまなく回り、徳川へ臣従すると誓う国衆たちの起請文を集め歩いた。

 

北条方は、徳川の条件をのむしかなかった。

直虎の死の悲しみから立ち直った万千代は、井伊の魂を受け継ぐ者として大任を見事に果たしたのである。

 

三河・遠江・駿河・甲斐・信濃の五か国を領有する事になった徳川家は、大大名の座へと一気に駆け上がった。

 

この功によって万千代は、四万石に加増されると共に、家康に願い出、ようやく元服を許された。

今日これよりは、【直政】と名乗るがよい。

 

井伊の者の通字である『』、そして小野の通字である『』を取ったものだ。と家康が言った。

のちの徳川四天王の一人が誕生した瞬間であった。

 

直虎が願った、戦の無い世はこれより三十数年後、家康によって実現する。

そして、井伊家は二百六十年にわたって、江戸幕府の屋台骨をがっしりと支える事になる。

わずか十人しか選ばれなかった大老のうち、実に半分の五人を井伊家が輩出するのである。

 

おなごこそあれ、井伊直虎。

勇猛な男名をまとい、乱世の荒波に身を投じたこの女性は、疑いようもなく日の本の平和を築いた、重要な礎石の一枚なのだった。

 

【完】

 

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第50話『石を継ぐ者』放送終了後の感想!

 

 

 

こちらは放送終了後に追記していきます。