突然、しのが人質として、松下家へ嫁ぐ事になってしまいました。

さて、ここからは直虎が虎松を育てる事になります。

これで井伊家は戦が起こったとしても、万全になったという事でしょうか?

しかし、何やら今川は、井伊に対する企みがある様ですが・・・?

 

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目次

第30話『潰されざる者』あらすじ(ネタバレ)!

 

 

今川氏真の号令のもと、駿府では国衆や、その目付けたちを集め、戦支度の命が飛んでいた。

井伊に戻った政次は、すぐに直虎と対面した。

 

大方様に呼ばれた時の事をお伺いしたいのですが。いかようなお話をされましたか?

 

直親の事を聞かれ、お言葉を返したら大方様は涙を見せられ、われに今川を支えてくれ、と。・・・・何かあるのか?

あの呼び出しは、内通の疑いがある者を洗い出す為のものであったとの噂を聞きまして。

 

・・・・われは、試されておったという事か。

恐らくは。

 

しかし、あれからもうすいぶんと時もたっておるし。疑いなしとされたという事ではないのか。

政次には、ほかにも引っ掛かる事があった。

 

今川館で、方久一人が氏真に呼び上げられ、なんとも表し難い表情で控えの間に戻ると、その後はぴたりと口を閉ざしていたのである。

 

直虎が話した事も気になった。

戦備えの商いの為に蔵を建てる事を、方久が今川家から許されたという。

 

であるのに方久は、井伊に材木を頼んでいない。

これはどういう事なのか。

その必要が無いからか。

 

なぜだ?

よもや今川家は井伊を疑い、潰すつもりでそれを方久は知っているとでもいうのか・・・・?

 

龍潭寺に足を運び、橘の木に問いかけてみた。

・・・・俺の考え過ぎか?亀。

橘は何も答えず、風にさやさやと葉が鳴った。

 

・・・・一つ、こちらから仕掛けてみるか。

政次は気賀へ出向き、龍雲丸を呼び出した。

 

裏切り者

 

あ・・・・、何ゆえ、但馬様が・・。

龍雲丸に誘い出され、龍雲党の根城に姿を見せた方久を、政次はじっと見据えた。

 

何かを隠しているのが、ひるんだ顔から見て取れる。

知らぬであろうが、私は、お主を見張る様に太守様から言われておってな。

えっ!

 

三河から方久に会いたいという者が来ている。

それが、方久をおびき寄せた口実だった。

 

商売になるかもしれないと思い、のこのこと現れたというわけだ。

今川家との間に密約が生まれているとしたら、明らかな背信行為である。

 

これはどうしたものかのぅ。

押し黙っている方久に、政次は冷たく言った。

 

井伊を取り潰す話からは、但馬を外すと言われたか。

方久が目をむいた。

 

にらんだとおり、井伊家を追い込み、滅する話が陰で進んでいるに違いない。

お主には私を外すと言いつつ、私にはお主を外すと言い、天秤にかけておるのであろう。今川とはそういう家じゃ。

 

何かを守ろうとするように方久は背中に手を回している。

その手を龍雲丸が押さえた。

 

やめ、頭、やめ!あああああぁぁ。

袴の下から取り上げた書状を、龍雲丸が政次に渡した。

 

封を投げ捨て、政次は書状を開いた。

徳政令後も瀬戸方久の土地は安堵す。・・・なるほど。そういう事か。

 

徳政令で百姓の借金が帳消しになれば、方久はその代わりに、井伊家に貸している金を取り立てる。

返す金など、どこにもない直虎は、土地を差し出すしかなくなるだろう。

 

そうなれば、井伊は潰れたも同じ。今川は一兵も動かさず、井伊を直轄に出来るという筋書きか。

政次の言葉を聞き、龍雲丸が怒りに染まった顔を方久に向けた。

 

尼小僧に取り立ててもらったんじゃねえのかよ!

気賀を取り上げると言われれば、誰だってそうするでしょう!

 

開き直った顔になり、方久が続ける。

それに悪うございますがね。徳政がどうであれ、井伊は取り潰されますよ。今川の目当ては、井伊を直轄にする事ですから!

 

徳政令と百姓

 

今川家臣・関口の訪問は急だった。

その用向きも、想像もしていない内容だった。

 

太守様よりのお下知を達しに参った。

戸惑う直虎の前で、関口は書状を広げた。

 

かねて井伊領内の百姓らの願い出たる徳政令、井伊に速やかに行う事を命ずるものなり。

声も出せずにいる直虎に向かって続ける。

 

全く進んでおらぬ井伊からの借金を取り立てたいと、方久が申し立ててきての。

・・・・方久は、それをせぬ事と引き換えに、井伊の家臣となったのです。さような事を言い出す訳がございませぬ!

 

しかし、わしはそう聞いておるゆえな。

直ちに徳政を行うという返事を明日までにしたためよ。そう言い残し、関口は立ち去った。

 

・・・・何ゆえ、また徳政をと。

重苦しい空気を押しやる様に、六左衛門が言った。

 

首を横に振りながら直虎は返した。

詳しい事は分からぬが、今川がまた井伊を潰しにかかっておるのは確かじゃ。

 

静かな足音が響き、政次の声が続いた。

戦を控え、三河との境目ともなるこの地を、信のおけぬ井伊に守らせるのは危うい。そう大方様がご判断なされたのでございます。

 

寿桂尼は、直虎の二心を見透かしておられたという事か・・・・?

 

政次が淡々と続けた。

こたび徳政をはねつければ、力に訴えられましょう。かような形でのお取り潰しは、むしろ今川の温情かと。

 

勝手な事をほざくな。銭で潰れたなど、末代までの恥さらしじゃ!

そう言って立とうとする直之を、直虎は押しとどめた。

 

よせ。・・・この男はただの犬じゃ。

政次が、今川家に忠実な目付の仮面をかぶり、その実、盾となって井伊を守ろうとしている事は、今は誰にも明かせない。

 

どこから話が漏れるか、知れたものではないからだ。

しかし、その政次の正体も、寿桂尼に見抜かれていたのだとしたら・・・。

 

家臣を下がらせ、直虎は考えを進めた。

思い切った策に出なければ。

 

例えば、徳川家が攻めてきた時、立ち向かうと見せかけ、関口の首を差し出すなどどうか?

一旦は徳政を受け入れたとしても、徳川の下で井伊はよみがえる・・・。

 

すっかり日も暮れた頃、殿!と叫ぶ直之の声がした。

瀬戸・祝田の百姓たちが関口様の寝所に押しかけようとしておるようにございます!

 

関口が来る直前、庭先で甚兵衛と話していた事を直虎は思い出した。

徳政令の話を聞いていたのかもしれない。

 

とすると・・・・・

直虎は立ち上がった。

 

関口たち一行の宿所となっている神社の前は、異様な光景になっていた。

何十人と座り込んだ百姓達の一人が

今川様にお願い申し上げまするに!わしらん瀬戸・祝田の百姓衆らは、徳政を望まんに!

 

そう叫ぶと、一同が声を揃えて、

徳政を望まんに!

と、一心不乱に唱和していたのである。

 

うるさいぞ!うぬら、ここで何をしておる!

関口の手の者が、百姓を立たせては殴り倒す。

 

その間も、徳政を望まんに!の声は続く。

徳政を望まんに!お聞き届けくだせえ!

 

題目のような声と、百姓が打ち据えられる情景は、直虎が駆けつけた時も続いていた。

そしてそれを、政次とその家人たちが遠巻きに見ていた。

 

但馬、ここで何をしておる。

直虎が近づくと、政次は素早く動いた。

 

直虎を羽交い締めにすると、脇差しを抜き、その切っ先を首に突きつけてきたのである。

殿!

 

刀を抜こうとする直之も、政次の家人たちに囲まれた。

もがき、振り向こうとする直虎に、政次が言った。

 

俺を信じろ。信じろ、おとわ。

小さく鋭い声だった。

 

襟首をつかまれた。と思うと、刀を突きつけたまま政次は歩き出した。

何がどうなるのか分からぬまま、引きずられる様に、直虎の身は神社に近づいていった。

 

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第30話『潰されざる者』放送終了後の感想!

 

 

いやいや解っていたけど・・・銭の犬『方久』!

いや、やっぱムロツヨシさんだから、ええ味出してるなぁって思った。

 

しかし、政次と龍雲丸はいつの間に、つるむようになった?

てな感じで、すごく井伊(良い)コンビだったなぁ。。。

 

政次が井伊の味方で、直虎の味方。って事は解ってはいるものの、あの演技を見たら『ん?やっぱ小野家はワル?』なんて思ってしまう位の演技だと思った。

 

直虎と六左衛門と直之達の前に現れた政次を見てたら、すごく冷たい感じがしたなぁ。

でも、直虎と離れて碁を打つ姿!

これは、なんかグっときたなぁ。。。

 

2人の心が繋がってるって感じだったし。

こんなの見てたら、やっぱ政次と直虎が結ばれて欲し~!って思うわ。

 

なんだか切なくなってくる。

しかし、最後の『俺を信じろ!』の後の『おとわ!』・・って。

 

これは、女性の心をわしづかみやわ。

政次は~ん!

 


しかし、関口は根性ワルの顔しとるなぁ。。。

(すんません、矢島健一さん・・・(T_T) )

 

いや、でも矢島健一さんだから、あの意地悪雰囲気が出せるってもんよ!

 

 

いや~、しかし、カラコン入れてはるんかな・・・

ハスキー犬的な雰囲気するねんけど。。。

 

この目に睨まれたら、冷や汗も出るっちゅーのよ!

で、徳政令の件も、この方から告げられたし、余計に怖いわ。。。^^;

 

でも、大方様。。。

恐ろしや寿桂尼・・・

 

寿桂尼と書こうとして、思わず『受刑者』って、変換なりかけたわっ!!

いやいや、政次までバレテーラになるとは。。。

 

まぁ、氏真があんなんやからね。

あれじゃ、おばば様も死ぬに死ねんっちゅーのよ。

 

そら、あれだけ生き返りもするわ。っちゅー話。

で、とうとうお亡くなりになられたと思ったら、あんな爆弾隠し持ってたとは。。。

 

すげーといえば、百姓達!

あれだけ蹴られたり、殴られたりして、(血まで出てた)それでも『徳政令を望まんにぃ!』とは・・・

 

 

今日の夜は、『徳政令は望まんにぃ~♫』の曲が出来上がって、頭の中でヘビロテになるかも。。。(-_-;)

あっぱれ!百姓達!

 

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