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万千代の案で、徳川に材木が運び込まれる事となりましたが、直虎によって、その材木は近藤家から運び込まれる形となってしまいました。
以前から直虎に不信感をつのらせていた万千代は、この件でより一層、直虎を敵視する様になってのです。
さて、これから万千代は、どうなっていくのでしょうか?
目次
第42話『長篠に立てる柵』あらすじ(ネタバレ)!
天正三(一五七五)年五月、徳川と織田の連合軍は、長篠城の西方に広がる設楽ケ原に着陣した。
信長の差配によって、土塁を築き、空堀を掘り、延々と続く柵を設けるのだ。
この馬防柵の為に、大量の材木が調達されたのだった。
面白くないのは徳川の諸将である。
『あまりにも無礼ではないか。織田はあくまで我らの援軍。その援軍が我らの戦を仕切るなど・・・』
と、今にも織田陣に怒鳴り込みそうな勢いであった。
しかし、軍議の席で、徳川方は完全に沈黙する。
『こたびの戦は、主に鉄砲を用いたいと存じます。』
織田の重臣の発言に当惑する家康に、信長が言った。
『徳川が未だ、武田に勝てぬのは、そなたがあくまで武田と同じやり方で戦おうとするからじゃ。』
そう言って、刃のごとき眼光で皆を見回したのである。
援軍とはいえ、織田の兵は徳川のおよそ三倍。立場も織田が主家に近い。誰も異を唱える事の出来る者はいなかった。
留守を預かる将兵ともども浜松城に残った万千代は、一人、思い屈していた。
そこで、万福と正信がぼそぼそ話していた。
『役目に励めと言われても困りものですね。』
特にやる事がないのだ。
ええい、こうしていても仕方がない。万千代は、掃除をしている万福に声をかけた。
『この際、作り直そう。段をもう少し低くして、棚を増やせばより多くの草履を入れられよう。』
『・・・・草履棚の事にございますか?』
『日の本一の留守居を。と仰せつかったのだ。俺は丸太で失ったものを、留守居で取り戻す・・・!』
言うが早いか、万千代は、バリバリと壊し始めた。
武具の手入れ
設楽ケ原の徳川陣営には、岡崎から兵を率いて、布陣した家康の嫡男・信康の姿もあった。
夜、父子で碁を打ちながら、『名物の茶碗をやろうか。』と、信長から持ちかけられた事を、信康が家康に話した。
『無礼にならぬよう、お断りは致しましたが・・・・。』
信康の妻・徳姫は信長の娘で、二人は義理の親子に当たる。
しかし、信長の所有する茶碗なら、城が一つ建つほどの価値があるだろう。裏に何かあるのではないか?といぶかりつつ、家康は笑みを浮かべて返した。
『織田の舅(しゅうと)殿としては、そなたともっと近しくなりたいのであろうの。』
『それは、難しゅうございますよ。あの方は、常なる人ではございませぬ。私は、人の子にございますゆえ。』
ある日、小姓頭の小五郎が『頼みたい事がある』と万千代に声をかけてきた。
連れて行かれたのは、穂先や矢尻が錆び、あちこちが傷んだ槍や弓、矢などが山積みになった蔵だった。
『お主ら、槍の手入れは出来るか?』
『できぬ武家などおらぬと思いますが。』
すると小五郎と連れの男が含み笑った。
『いや、井伊というのは戦はからきしの家、逃げ回っておるばかりじゃったと聞いておったゆえ。槍など使うた事がないのではないかと思うてな。』
怒りと反発心、そして実績を求める『飢え』を利用し、仕事を押し付けようとしているのが、万千代にも分かった。
しかし万千代は、武具の手入れを引き受けた。
全て完璧に直せば、それなりの働きという事になろう。
『あのような雑魚ども、小姓に上がればあっという間にごぼう抜きにして、あごで使うてやる・・・・。』
万千代の務め
戦いは五月二十一日未明に火蓋を切った。
徳川の別働隊が、長篠城を囲む武田軍を背後から奇襲した。
勝頼は日の出を待って軍を動かし、設楽ケ原へ突撃させた。
その騎馬隊が馬防柵に達しようとした時、無数の鉄砲が火を噴き、武田の将兵は、なすすべもなく次々に倒れていった。
ここで信長は、全軍に総攻撃の命を下す。
信玄以来の名将の多くが戦死し、最強と呼ばれた武田軍は崩壊した。
圧勝に終わった長篠の勢いを得て、家康は武田方となっている遠江の諸城に攻めかかる。
戦の数日後、浜松城の蔵に使者の大きな声が鳴り響いた。
『出来ておる分でかまわぬゆえ武具をまとめよ。急ぎ、兵糧・武具を届けよとのお達しじゃ!』
『来たぁ!』
こつこつと作業を続け、武具の修繕と手入れは、ほぼ終わっている。
命じられるまま万千代達は、重い兵糧の荷をまず、城の庭へと運んだ。
そこで、家臣のもとへ武具を運んでくる小五郎らの姿を見た。
『なんと!これほどに蓄えてあったか。』
『はい、かような事もあろうかと昼夜を徹し。それがしも、陣中にお届けしたく存じます!』
あいつ・・・・。
たまらず、万千代は声を張った。
『我らもお連れくだされ!その槍弓を直したのは、私と万福にございます!』
『井伊殿。気持ちは解るが、偽りはようないぞ。』
いつになく真面目な顔で小五郎が言った。
『今川の、しかも潰れた家の子。何から何まで己の働きとし、お目に留まりたいのはよう分かるが。』
家臣が小五郎らとその場を離れた。
追おうとする万千代を正信が止めた。
『言っても無駄にございますよ。あれは酒井の一門の輩。立場が悪うなるだけにございます。』
しかし納得のいかない万千代に、正信は続けた。
『向こうが徳川での権勢を誇る家の子を強みとしてくるなら、こちらは今川の国衆の、しかも潰れた家の子である事を強みとしてはいかがです?さすが潰れた家の子、いやあっぱれ!そう言わせるのです。』
『ではノブは、さすが裏切り者!といわせるのか!』
『もちろん、そのつもりにございます。』
明るく笑う正信を万千代は、圧倒される思いで見た。
『殿が、かようにはみ出し者の私どもを迎え入れたのには必ず意味があるはずです。殿を信じ、いつか時が来るのを待ち・・・・バッと前に出るのです。』
各地で転戦を重ねていた家康と将兵達が、数ヶ月ぶりに城に戻り、宴が催された。
その夜、榊原康政が万千代に耳打ちした。
『急ぎ殿の寝所へ』
え。寝所?全身が粟立つのを万千代は感じた。
『粗相のないようにな。着物も取り替えるよう。』
康政は、そそくさと立ち去った。
万千代は、そばで口を開けていた万福を見た。
『これはその・・そういう事なのかの?徳川の殿は、そちらは好まぬとお聞きしておったのじゃが・・』
織田家の前田利家、森可成などは、主君と契りを結んだうえでの出世だったと聞くが・・・
『これこそが、酒井の一門を追い落とす為に、み仏がくださった好機だ!万福、新しいふんどしを持て!』
覚悟を決め、力み返って家康の寝所に赴いた万千代は、あっさりと肩透かしを食らった。
『・・・ち、違うのでございますか?榊原様に、着替えて寝所に伺うようにと言われ・・・』
『あまりにも汚れておったゆえにであろう。』
その誤解を、笑いに笑った家康が続けた。
『あの槍弓を整えたは、そなたと万福か?』
と、真顔に戻って問うた。
『いつもより随分と細かく手入れされておったゆえ、新しく入った者がやったのではないかと思うてな。草履棚も様変わりしておったし。』
やはり殿は、見てくださっていたのだ。万千代は、目尻の涙を拭った。
『明日より常の小姓として務めよ。』
『あ、ありがたき幸せに存じます・・・。』
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第42話『長篠に立てる柵』放送終了後の感想!
今回は、やっぱインパクト大やったんが、海老蔵さん演じる織田信長!!
てか、あんな怖い顔するかぁ~。^^;
エビ長さま…本当に瞬きしてない…。 #おんな城主直虎 pic.twitter.com/7CnVx8pC44
— 名前はまだ決まらない (@namaehamada_nai) 2017年10月22日
ま、でも声はシブいけど。
なんかもうビジュアル系ファンか黒魔術師の部屋みたいな趣味(笑) #おんな城主直虎 pic.twitter.com/FakG9RulyI
— 名前はまだ決まらない (@namaehamada_nai) 2017年10月22日
しかし、私も思ったけどデスノートのリュークをモデルにしとるんやね。
たぶん首元の黒い羽根のせい… #おんな城主直虎 pic.twitter.com/RKHyeMh0n8
— ジュナコ (@su_juna) 2017年10月22日
織田信長、怖そうに演出したい気持ちは解るけど、違う怖さになっとる気も・・・^^;
それを目の当たりにした六左~!!
六左死んじゃうんじゃないの⁈
(死因・ショック死)#おんな城主直虎 pic.twitter.com/8KPjMhVKJ8— 雫 (@ne_ko_chan46) 2017年10月22日
あの後、生きてた六左を確認済み!
よっしゃ、六左頑張った。(^^)
今回は、もじゃコンとは違ったムカつきを覚えたのが、小五郎。。。
ありゃ、もじゃコンとは違って、上手く立ち回れるタイプのいけ好かない奴。
皆さん、
「小五郎うぜええぇえ💢」
となったと思いますが、彼はめちゃくちゃ名門の酒井家(しかも長篠の戦いで父の忠次はMVP級の大活躍)&家康の従兄弟ですから😅ちなみに、この後この2人にエライ目(第二次上田合戦と大坂の陣)に遭います笑#おんな城主直虎 pic.twitter.com/lZrUxTJ90T
— こんでん (@hiroju55) 2017年10月22日
ま、でもこの通り小五郎は酒井忠次の嫡男だし、徳川家との関わりは深い家柄だしねー。
しゃーないねんけどな。。。
この、ちょっとムカつくタイプのいい雰囲気出してた小五郎を演じてるのは、タモト清嵐さん。
この、タモト清嵐さんが、これまたええ味出してるなぁって感じ。
プレマップの新キャラ。小姓の小五郎。 #おんな城主直虎 pic.twitter.com/0xTjIW2rU2
— のぐちよしあき(配役宝典の中の人) (@noyorin) 2017年9月24日
個人的に思うのは・・・
25歳には見えない。って事かな。
見えるっちゃー見えるんだけど、万千代演じる菅田将暉さんと比べると、なんだかヤングさに欠けるというか・・・
落ち着いてるからかも。あ!えなりかずきさん的な雰囲気かな。^^;
しかし、万千代ってあんな短気やったんやね。。。
可愛らしかった小さい頃の虎松の面影ねーよな。って感じ。(T_T)
てか、小五郎にムカついたからって、ノブ殴る~?!
どんだけキレやすいねん!!
で、ノブも万千代に覚悟を決めさせる様な事を言って、仕返しか。。。^^;
虎松をビビらせるノブwww
顔だけはてwww#おんな城主直虎 pic.twitter.com/gqN0XZrsI0— みずほ (@ha43zu) 2017年10月22日
この時代には、殿に寝所に呼ばれる・・・ってな場面は結構あったんやね。
さて、織田信長からご褒美頂いてホント良かったね。
六左と直之!!
でも、あの茶碗ってやっぱ高価なものなんやね。
実物見に行く価値あるかも!
この天目茶碗、昊天さんに割られることなく、龍潭寺に今も残っていて、参拝すれば見れます。写真は図録より。 #おんな城主直虎 pic.twitter.com/7b5vwKbxEW
— まる (@yas_mal) 2017年10月22日
しかし今回、直虎の出番少ねー。。。
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