18話では、政次の井伊に対する本心を知る事となった、直虎でした。

でもお互い、その話についてはっきりと伝えあった訳では無いので、直虎の中では『そうであろう。』いう暗黙の了解となっただけの様ですが。。。

しかしこれで、直虎も政次に対する態度が、今後は少し変わってくるんでしょうね。

 

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目次

第19話『罪と罰』あらすじ(ネタバレ)!

 

 

綿の収穫が終わった数日後、甚平が直虎を訪ねてきた。

それは、綿を布にした方が高く売れるんではないか?という相談だった。

 

それを了解した直虎は、勇んで帰っていく甚平を微笑ましく見送った。

しかし、方久殿はまだ駿府でございますか?

 

どうやら方久は、今川相手に四苦八苦している様子だ。

但馬と陰で手を組んではおりませぬかの。

 

ちょうど、政次も駿府へ行っている為、直之がそんな事を言い出した。

油断はならぬが、但馬も先だって暴れたばかり。やり過ぎれば、そなたに斬られるとも思うておるであろうし。

 

敵も味方も欺く事で守る・・・。

 

実をいえば、今川が武田といかなる成り行きになりそうか様子を伺ってくると、政次は言って駿府に出かけて行ったのだ。

 

冬、ある事件が起こった。

井伊領内の者が、わが領内に勝手に入り、山の木を盗んだとの訴えが、ござりました。

 

話を持ち込んできたのは、目付の近藤康用である。

つきましては、盗人をお引き渡し頂きたく存ずる。

 

盗みを働いたのは、井伊に新しくやって来た者達であると決めつける近藤と、彼らに信頼を寄せる直虎は真っ向から対立し、話は全く噛み合わない。

 

討伐に遭った現場を見ようと、両家の者達で山に分け入り、自体はさらに悪化した。

近藤の所領のみならず、井伊家の領地も切り株だらけの無残な姿をさらしていたのだ。

 

井伊の側も、同じような目に遭っておるではないか!

慌てて細工したのではございませぬか。井伊の者ではないと見せかける為に昨夜、急いで木を・・・・

 

一晩で、かように木を切り倒す事など、仏の念力をもっても出来ぬわ!

直虎と近藤の険悪な空気に割って入った六左衛門の提言で、山狩りをし、とにかく盗人を捉えてみようという事で、その場はなんとか収まった。

 

直虎は、直之に山狩りを指揮する様、命じた。

賊の集団が現れたのは、それから三日後、直虎や傑山達が様子を確かめに再び山に入った時だった。

 

参るぞ!皆の者!

直之が声を発して駆け出し、近藤の手の者達に加わった。

逃げ出す男達に、一群となって追いすがる。

 

すると、数人がバタバタと倒れた。

賊の一人が吹き矢で追ってを狙っていたのだ。

 

木陰に潜む人影を見つけた直之たちが、一斉に襲いかかった。

引っ立てられた賊を見て、直虎は茫然となった。

 

そなた・・・・

それは、何度か救いの示唆を与えてくれた、若い旅の男だった。

 

旅の男

 

お、これは、尼小僧様ではないか。

まさか、お知り合いにございますか?

 

直之が男と直虎を見比べながら言った。

そこへ近藤が駆けつけ、すぐにも男を斬り捨てようとする。

 

お待ちくだされ!この男を捕らえたはこちら。処分は井伊にて致したく存じます!

直虎が叫んだ。

 

あの男には、二度ほど知恵を貸してもらった事がある。無下にはできぬ者じゃ。

井伊家内では、そう明かす直虎に対して、即刻の打ち首を言い張って聞かない直之との言い合いとなった。

 

困り果てた直虎は、その場逃れに政次の名を持ち出した。

但馬の裁定を仰がねば、あとで何をどう言われるか分かったものではあるまいし。

 

疲れ果てた直虎は、その夜バッタリと布団に倒れ込んだ。

賊であったとは。

 

そして同じ頃、牢に閉じ込められている男は、直虎の水筒を見つめていた。

ご領主様だったとは。

 

天と地とほども立場の違う二人の道が、何の因果かこうして交わる事になったのである。

 

翌日、駿府から戻った政次に直之が盗伐団の一件を説明した。

政次がなんと答えを出すのか、直虎と六左衛門は緊張の面持ちで見守っている。

 

打ち首か?

はい。それが常道かと。

 

それが、政次の答えだった。

すると、直虎が言った。

 

では、・・・・・・打ち首にはせぬ。そういう事で、しまいじゃ!

驚く面々を尻目に立ち上がり、直虎はさっさと出ていった。

 

お待ちくだされ!

直之が追いかけて行った。

 

そして、その場には六左衛門が、政次と二人っきりで取り残された。

何故、殿はあのようなおかしな事を言い出されておる?

 

ど・・・どうも、お知り合いの様なのです。

と、六左衛門は、あっさり口を割った。

 

知り合い?賊とか?

・・・・・はい。恩があります様で・・・

 

政次の呆れ果てたようなため息が聞こえてきた。

 

打ち首か否か

 

近藤様には、どうお伝えするおつもりですか。

部屋で読書を始めた直虎に、直之がしつこく訴えてくる。

 

打ち首にしたと言うておけばよい。下がれ。

確かめたいと申されたら、どうなさるおつもりですか。

 

焼いてしまったとでも、なんとでも言うておけば良いではないか。

次は、どの様な言いがかりをつけられるか分かりませんぞ!

 

二人が睨み合っているところへ、廊下から小坊主の声がかかった。

直虎様、和尚様が急ぎお話があると

 

そして直虎は、不満そうな直之を残して龍潭寺へ行った。

龍潭寺には政次がいた。

 

・・・・・話さねばならぬことがいろいろとございます。

政次が直虎に言った。

 

そうか。あ、今川は、どのような様子であった?

しらじらしく話題をそらせたが、政次は無視して核心に迫った。

 

あの男を見逃せば、井伊は盗人を打ち首にせぬところと噂が立ちましょう。さすれば、次から次へと賊が入って来ましょう。民が襲われ、さらわれる者も出るやもしれませぬ。それゆえ悪人に対しては、処罰をせねばならぬのでございます。

 

・・・・・・じゃが、あの男には恩があるのじゃ。

知らぬ者なら打ち首、知っておる者ならば見逃すと仰せか。そこが最も間違っておると思われませぬか。』

 

直虎は、何一つ抗弁出来ない。

しかしふと、ある思いつきがひらめいた。

 

そうじゃ!働かせてはどうじゃ!

そもそも人が足りずに集めているのだ。

 

せっかく転がり込んできた者を殺すなど、もったいない話ではないか。

直虎は、胸を張って言った。

 

しばし考え、政次は直虎の意見に応じた。

直虎は、ほっと胸をなでおろした。

 

それで、今川の方は、いかがであったのじゃ。

武田の義信殿の幽閉を解くべく、信玄公に働きかけるなどなさっておられます。

 

うまくいかなければ、今川は松平と和睦を結ぶかもしれないという。

そうなれば、われらは武田と当たれと言われることになるのか?

 

恐らくは・・・・・・。では、常慶殿から知らせがあれば、お知らせくださいませ。

そう言うと、政次は部屋を出て行った。

 

何故、あの尼小僧様は、ご領主なんぞやってんですか?

牢に差し入れられた麦飯を食べながら、男が傑山に聞いてきた。

 

そして傑山は、直虎が10歳の時から出家し、その後、男系が次々戦で亡くなってしまった井伊家の状況を話した。

家なんざ、そこまでして守るものなんですかねぇ。わかんねえですわ。

 

おぬし、落ち着いておるの。明日には打ち首になるかもしれぬのに。

・・・・・かような事をしておれば、覚悟はしておりますんでね。

 

一瞬の間が気になったが、六左衛門が牢番の交代に来たので、傑山は腰を上げた。

 

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決まらぬ決断

 

その夜、中野の屋敷を政次が訪ねてきた。

賊を捕まえた時、近藤殿はいかがなご様子で?

それはもう、その場で成敗せんばかりでござったが・・・

 

このまま殿に任せておけば、近藤殿が怒鳴り込んでくるのは必定。事が大きくなるに決まっておる。

政次が断言する。

 

近藤殿には、私の方から申し上げておく。

そう言って、政次は立ち上がった。

 

翌日、龍潭寺で手習いをしているところへ、直虎がやってきた。

そこで昨夜、政次と兄の会話を立ち聞きしていた直久から、話の内容を聞いた直虎は、直之を探しに戻った。

 

われに黙って、引き渡そうとしたとは、どういう事じゃ!

殿が、どうしても罰するのがお嫌じゃというなら、致し方ござらぬであろう!

 

すると直虎は、小野の屋敷へ駆け出していた。

戦わぬのが最上、われにそう教えてくれたではないか!偉そうに説教を垂れたそなたが、何故、ちっぽけな盗人一人の命を取ろうとする!

 

そう言う直虎に、政次が言い返した。

何をどうおっしゃろうが、殿は単に、知り合いの血を見るのがお嫌なだけだ。

 

生きておれば、ただそれだけで血が流れる!わざわざ血を流す事はない。誰かに血を流させる事は、なんと愚かな事か!

 

更に直虎は、政次に思いを吐き出し続けた。

すると、政次が言った。

 

では、俺も言わせてもらうが、あの男が虎松をさらったりすればどうする?

口をつぐむ直虎に、政次が静かに続けた。

 

瀬戸村に押入ればどうする?殿が今、守らねばならぬのは何だ?

二人のいさかいに結論はもたらされなかった。

 

そこへ、直之が転がる様に入って来た。

直虎様、あの男が・・・・・!

 

館の裏手にぽっかりと開いた穴を見て、直虎はあぜんとした。

六左衛門を隠し持っていた吹き矢で眠らせ、用足しの穴から隠れ道を使い、逃げたという。

 

もう、情けなどかけてやらぬ!今度会ったら、のこぎり引きの刑に処してやるわ!

と、直虎ははらわたが煮えくり返っていた。

 

館に戻った直虎に、母・祐椿尼が言った。

落ち着いて聞くのですよ。

 

そう前置きし、息を整えてから言った。

今、寺の方に直親の娘と名乗る者が訪ねてきたそうです。

 

はぁ、直親の娘・・・・?

そうです。直親の娘です。

 

声を失い、直虎は、ただ母の顔を見つめた。

 

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第19話『罪と罰』放送終了後の感想!

 

 

今回は、近藤康用が登場しました。

このモミアゲ見るん久しぶりやなぁと思いながら見てました。

 

しかし、見れば見るほどモミアゲ気になるわ~。

よ~く見たら、口の横まで生えてるし、最後は上にカールしてるしっ!

 

う~ん、気になる。。。

という、康用モミアゲは置いといて・・・と!

 

でも、近藤康用も気が強いんか知らんけど、一応直虎って当主やんね?

やっぱ、おなごはナメられる時代なんやろうけど、あんな対等に、喧嘩的な言い合いするか~?!って感じ。

 

ま、でも井伊家の疑いが晴れたけど、それはそれで一難去ってまた一難。

龍雲丸には、かなり感情移入してるからね。直虎は。。。

 

政次に、龍雲丸は打ち首がふさわしいと言われたけど、最後は『打ち首にはせぬ!』って立ち去った直虎。

 

その時の政次の表情が良かったなぁ。。。

呆れるというか・・・なんとも言えない表情するね~。

 

その後、なんとか打ち首にはしない事に同意した政次に対して、直虎が『鶴、恩に着る!』って言いましたね。

 

その時の政次の顔。。。

これもまたなんとも言えない表情。

照れてるのか・・・はたまた、他に何か思ったのか・・・

 

しかし、政次は六左衛門に強いわ!

てか、六左~!

弱すぎっ!^^;

 

でも、政次に問い詰められる六左衛門の両手の動きが可愛いかったけどね。

てか、政次強し!

 

それと今回、傑山が龍雲丸に直虎の生い立ちを説明してるのを改めて考えたら、ホントすごい人生だなぁって思いました。

 

10歳で出家して、いいなずけとの純愛を貫き、更に井伊家の為に人生を捧げてるんやなぁって。。。

 

よく考えたらすごい人生を生きているけど、そう思わせないキャラが良いなぁ。。。

 

しかし、吹き矢で眠らせられた六左、可愛い。(^^)

 

さて、武田と今川が今後どうなるのか?

そして、松平の動きも。。。

 

後、織田信長役の市川海老蔵さんの登場は、いつになるんでしょうね~。

気になる・・・

 

気になるといえば今回、気になったのは、氏真はん!

方久に、何投げてたん?

 

白くてまるいやつ。。。

そういえば、前も白くてまるいやつ登場してたわ。

 

あれ同じなんや・・・

はて?何なんでしょ??

 

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